ミントン｜ブランド食器買取や美術品買取なら東京都大田区の株式会社獏

ミントンはかつて存在したイギリスの陶磁器メーカー。
1793年、腕の良い銅版転写の彫刻師だったトーマス・ミントンによって、陶器産業の聖地であるストーク・オン・トレントに誕生。その後180年に渡り家族経営で続けられた。トーマスが考案した白地にコバルトブルーの柳や松、橋や小舟などの中国的な図案を描いた「ウィローパターン」は有名である。
中世のタイルに魅せられた2代目ハーバート・ミントンは、近代技術でタイルを蘇らせることに成功し、タイル事業で大きな利益を生み出した。ミントンのタイルはオズボーン宮殿やアメリカ国会議事堂、日本では岩崎久弥邸のベランダなどで見ることができる。
1800年ごろからいち早くボーンチャイナ素地を取り入れていたミントンは、1840年にヴィクトリア女王から結婚の記念品として朝食用茶器セットの注文を受ける。「世界で最も美しいボーンチャイナ」と賞讃され、1856年から王室御用達となる。
1870年には最高の装飾技法として知られる「パテ・シュール・パテ技法」を導入。
戦後は金彩を施したきらびやかなシリーズから一変し、デザイナーのジョン・ワズワースがハドンホール城の壁画やタペストリーからインスピレーションを得た「ハドンホール」を発表。発売以来のベストセラーで、ミントンの永遠の定番ともいえる。
2015年に親会社であるロイヤルドルトンが買収され、ミントンブランドは廃止された。