中国美術の特徴とは

中国で制作され中国内外で流通している作品を中国美術と言います。種類も多様で歴史的資料になるような青銅器から近現代に作られた陶磁器、書画、絵画など時代、ジャンル共に幅が広いです。日本と比べても長い歴史がある中国は様々な美術品が存在し、作品によっては数千万円から1億を超えるような金額で取引されています。このように高価な作品が多いため贋作や印刷作品も多く、鑑定・査定するには専門的な知識と十分な経験が必要なジャンルとなります。

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2007年に中国政府の国家文物局によって1911年以前の文物(骨董品)は国外持ち出し禁止となった

2007年に中国政府が中国文物の海外持ち出しの基準を改定したため、1911年以前の文物は国外持ち出し禁止となりました。その為、ここ数年の間に中国の骨董市、美術館で購入した骨董品、美術品は高額な買取は期待できません。中国国外に持ち出せる作品は安価で歴史的に価値が薄いからです。一方、数十年前に入手された中国美術作品については当時よりも高値で売却できる可能性があります。当時、外貨を得るなどの理由から貴重な美術品が販売されていたと言われています。このような事から旅行や仕事のお土産で入手した作品も高額を期待できるかもしれません。

買取の対象となるジャンルが幅広く制作年の古いものや状態のいいものが高価買取されやすい

買取対象作品としては、絵画、書、堆朱、漆器、陶磁器、仏像、玉器、硯、中国七宝、掛け軸など幅広いジャンルをお取り扱いしております。制作年数の古いもの、保管状態の良いものの方が高額査定の可能性が高まります。よくご相談頂く作品としては絵画、書、掛け軸が多いです。
制作年代が古く、作品コンディションが良い作品の方が高い金額で売却できるかと言うと、もちろん例外もあります。近代の作家でも需要が高い作品、コンディションが悪くても歴史的価値が高いものなどは高価買取が期待できます。
当時お土産として購入した、頂いたという作品が押し入れに眠っているかもしれません。

価値がつく高価買取されやすい中国美術

中国美術の代表的な作家、作品をご紹介いたします。ご覧になって心当たりがある作品がございましたら、まずは『獏』にご相談下さい。もちろん紹介させていただくのはごく一部の作家です。紹介しきれない程多くの作品があるため、日本のモノではないな、中国っぽいな、と思うものはプロの目で丁寧に査定させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

絵画

歴史を紐解くと秦〜漢の時代から絵画の制作が行われていたようです。彩色、人物、花鳥画が主流でしたが唐の半ば以降、山水画、水墨画が描かれる様になります。お問い合わせをよく頂く作家の時代は中国近代に入ってからとなります。馬の絵で有名な徐悲鴻、「東洋のピカソ」と呼ばれた張大千、「中国近代絵画の巨匠」斉白石などが有名です。

書画

書画とは東洋美術の一分野で主に「墨で書かれた書のみの作品」と「書と絵を一体化させた作品」を指します。中国には「詩書画三絶」という思想があります。表現方法はことなるも「詩」、「書」、「画」は共に密接に関係しており、この3つを融合させて1つの世界を表現することを理想とした考えです。作家としては詩・書・画に加え篆刻にも精通し、「四絶」と称された呉昌碩が有名です。

陶磁器

中国陶磁器を代表する陶磁器として「唐三彩」、「白磁」、「青磁」が挙げられます。「唐三彩」は鉛釉(銅、鉄、マンガンなどを用いた釉薬)を施した陶器で、主に3色の組み合わせが多いことから三彩と呼ばれています。「白磁」は白素地に透明な釉薬をかけて高温で焼いた磁器を指し、「青磁」は素地、釉薬に含まれる鉄分により透明感のある青緑色に仕上がった磁器を指します。

玉器

「玉器」とは玉と呼ばれる宝石の一種を加工して制作された器物を指します。祭祀、装飾用、権威の象徴として中国で古くから制作されていました。材料には硬玉(ヒスイ輝石)、軟玉(ネフライト)などがあります。中国では加工しやすい軟玉が重宝されていました。デザインも様々で腕輪、香炉、人、農作物、動物などをかたどったものもあります。

中国七宝

「七宝」とは主に金属の素地にガラス質の釉薬をかけて高温で焼きつけて装飾する技法、製品を指します。イスラム圏と興隆が盛んだった時代に中国に伝わり製造されるようになりました。中国では七宝のことを琺瑯(ファーラン)と呼び、琺瑯(ホウロウ)と言えば日本でも調理器具として身近な存在ですね。清時代には緻密な装飾模様が施された画琺瑯が制作されました。

仏像、仏具

「仏像」とは仏教の信仰対象である仏の姿をあらわしたもので、仏教に関する像を総称して仏像と呼びます。仏教の広がりとともに世界中に輸出された中国の仏像、仏具が過去に日本へ持ち込まれています。制作された時代により人体の表現方法や装飾に変化があります。素材も木彫、金属製、漆、石造、象牙製など様々です。宗教的な役割だけではなく美術品としての側面も持ち合わせています。

中国美術の有名な作家例

あ行
展開
  • 王一亭(オウイッテイ)
  • 于右任(ウユウジン)
か行
展開
  • 呉昌碩(ゴショウセキ)
  • 啓功(ケイコウ)
  • 呉冠中(ゴカンチュウ)
  • 黄冑 (コウチュウ)
  • 黄賓虹(コウヒンコウ)
さ行
展開
  • 徐悲鴻(ジョヒコウ)
  • 斉白石(サイハクセキ)
  • 沙孟海(サモウカイ)
  • 沈南蘋(シンナンビン)
  • 石濤(セキトウ)
  • 謝稚柳(シャチリュウ)
  • 任頤(ジンイ)
た行
展開
  • 張大千(チョウダイセン)
  • 陳半丁(チンハンチョウ)
  • 鄭燮(テイショウ)
な行
展開
は行
展開
  • 傅抱石(フホウセキ)
  • 蒲作英 (ホサクエイ)
ま行
展開
や行
展開
ら行
展開
  • 李苦禅(リクゼン)
  • 李可染 (リカセン)
わ行
展開

中国美術の買取価格相場

中国美術の買取相場は上昇傾向にあります。大きな理由として2つ挙げられます。1つ目は中国富裕層を中心とした中国美術骨董品の投資ブームがあります。日本に渡った質の良い中国美術を目当てに買い戻しが起きています。2つ目は中国国家文物局による規制です。2007年中国文化財(1911年以前の中国美術品が対象)の海外持ち出しが禁止になり、国内の中国美術の希少価値が高まりました。特に1911年以前の作品は希少であるといわれ、価値が高くなる傾向があります。作家によっては購入価格から下がっているケースもございますが、上記の理由から手に入れた当時に比べると思いもよらない金額がつくかもしれません。今後飾る予定がなければ専門家に見積依頼をして、査定額を見てから売却するかどうか考えても良いかもしれません。

強化買取中の中国美術作家

獏では中国美術作品を強化買取中です。専門性の高い中国美術はプロの確かな目で査定する必要があります。市場価値が高いほど贋作が生まれます。美術業界の光と影ですが、中国美術は贋作やコピーが多いです。人気が高い作品ほど注意が必要です。獏では作家、作品の本当の価値を見出すことができる経験豊富なスタッフが査定させて頂きます。

斉白石

斉白石
獏では斉白石の作品を強化買取中です。現代中国画の巨匠として知られ、色鮮やかな色彩、簡素で力強い墨線を得意としていました。伝統の中にもユーモアが垣間見える作品も数多く残しています。かわいらしい作品がある一方、精密な描写の作品も残しており、作品の幅から斉白石の画力の高さが窺えます。斉白石作品の売却をご検討の方は「獏」までお問い合わせください。

徐悲鴻

徐悲鴻
獏では徐悲鴻の作品を強化買取中です。躍動感のある馬の水彩画が有名です。豊富な留学経験を経て西洋画的技術を身に着けていきました。欧州各国での展覧会は公表を博しました。帰国後は自ら教鞭をとり中国美術界の後進の育成に尽力しました。
徐悲鴻が残した作品の種類は多岐にわたり、北京にある「徐悲鴻記念館」には油彩、水彩、デッサン、漆喰画、書など多数収められています。徐悲鴻作品の売却をご検討の方は「獏」までお問い合わせください。

呉昌碩

呉昌碩
獏では呉昌碩の作品を強化買取中です。詩・書・画・篆刻すべてに精通していたことから「四絶」と称されていました。なかでも篆刻・篆書を得意とし、石鼓文(唐初期に出土した中国最古の石碑、またはそれに刻まれた文字)などの研究を通して行書、草書も独自の作風を生み出しました。また、多くの石鼓文の臨書作品も残しています。呉昌碩の作品売却をご検討の方は「獏」までお問い合わせください。

中国美術を高価買取してもらうポイント・注意点

手元の中国美術作品を出来るだけ高額で売却したい、そのために気を付けるべきポイント、注意点は付属品などそのままの状態で査定に出す事です。古い作品ですと付属品の劣化が進んでいるものを良く見かけます。汚かったとしても付属品の有無だけで評価が変わるケースを沢山見てきましたので、どんな状態でも大事に保管しておきましょう。
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中国美術の買取は美術品買取専門店の獏へご相談ください

当社では中国美術全般の買取を行っています。中国美術を高価買取するには売先が重要となり、中国本土にパイプがあるかどうかだけでも評価額が大きく異なります。当社では国内だけではなく中国人バイヤーとも取引があるため適正な査定額でのご提案が可能です。気になる中国美術作品がございましたらお気軽にご相談ください。

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