高松次郎の買取価格とポイント

高松次郎
1936〜1998年 物故作家。
東京都に生まれ、1954年に東京藝術大学絵画科に入学。在学中は小磯良平に師事した。前衛芸術に傾倒し、卒業後は就職して仕事をしながら芸術活動を行った。中西夏之・赤瀬川原平らと芸術集団ハイレッド・センターを結成、数多くのパフォーマンスを実践。初期の活動は絵画だけではなく映像や壁画、写真など多岐にわたり、半芸術的要素が強かった。代表作「影」シリーズが脚光を浴び、スーパースター的な芸術家となる。木や石や既製品に少し手を加えただけのものや、遠近法を用いて目の錯覚を呼び起こす作品など、受け手に「考えさせる」試みなど、1960年以降のコンセプチュアルアートに多大な影響を与える人物となる。晩年は「形」シリーズに取り組み、平面作品に力を入れて今までと全く異なる側面を見せて世界を驚かせた。1998年没。

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買取ポイント

高松次郎の作風

有名な「影」シリーズの多くは、キャンバスにラッカーで描かれていました。他に板や油彩、ペンキなど様々な画材を使っていましたが、後半は経年による黄ばみの多いラッカーより油絵の具を使用していたそうです。実体のない「影」のみが創り出す絵の一つ一つは、「あるべきものがない」という存在感の希薄さがより感じられ、ミステリアスに見る者に迫ってきます。絵画だけではなく、椅子を1脚天井から紐で吊るしたり、沢山のコーラの瓶に紐を巻き付けたり中に押し込んだりといったコンセプチュアルアートなど「体験できる」作品が多いのも特徴です。モノクロの作品が多かった高松ですが、晩年の平面作品は新たな一面として人気が高く、幾何学模様や様々な図形をカラフルに描いた「形」シリーズは、創作意欲の幅広さをより一層感じさせてくれる作品群になっています。

高松次郎の現在の評価と価値

作風でも述べた【影】を題材にした作品が最も評価しやすいです。
パネルにフックなどで影を作る作品などが高価買取しやすく、数百万円単位の評価となります。
他にも原色を多用して描かれた波のような構図も代表作品のひとつです。影を表現した作品と比べると落ち着いた価格帯となりますが、精一杯評価させていただきます。

他にも版画作品も取り扱っておりますので、ご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

高松次郎の代表作品

ねじれた柱
■ねじれた柱(1969年)
逆遠近法のマラソン
■逆遠近法のマラソン(1967年)
アンドロメダAシリーズ
■アンドロメダAシリーズ(1989年)

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