
板谷波山作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
板谷波山
イタヤ ハザン
評価の高い買取実績
板谷波山の作品は、作品の種類や保存状態などにより買取価格が異なりますが、「裂紋青磁香炉」を150万円で買い取るなど、さまざまな作品の買取実績がございます。
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 陶磁器(一級品) | 葆光釉など | 1000万円以上 |
| 壺、香炉 | 葆光釉など | 数十万~数百万円 |
| 杖 | 鳩 | 10~30万円 |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
板谷波山は、北大路魯山人と並んで日本の近代陶芸の巨匠といえる存在です。日本陶芸界で最も市場価値がある作家の一人であり、買取価格は1000万円を超える可能性もある作家です。
1000万円を超える作品は、いわゆる一級品と呼ばれるような、美術館に収蔵されていても納得できるクオリティがあるもののみで、市場に流通する作品のボリュームゾーンは数十万円から数百万円台の前半となります。ただし、そもそも市場に出回っている作品が少ないのが現状です。
作品は壺や香炉が多く、サイズや造形によって価格が変わり、凝った造形だとより高価買取となります。
保存状態が買取価格に影響しやすく、ちょっとしたダメージがあるだけ大きく評価が下がります。一か所でも修復箇所があると、価値が10分の1や20分の1になってしまうケースもあります。作品によっては非常にうまく修復されているものもあるため、査定の際はしっかりと確認のうえ評価させていただきます。
作品の内容により買取価格が大きく異なる作家のため、板谷波山の作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
板谷波山作品の評価ポイント
板谷波山の作品で高価買取されやすいのは、<香炉>や<花瓶>、<デザインが凝った作品>です。特に、彼が得意とした葆光彩磁の技法を用いた香炉や花瓶は美しさから高評価を受けます。また、伝統技法に独自の美意識を加えた斬新なデザインの作品も、芸術的価値が高く評価されています。
故郷を愛した波山と<鳩杖>
波山が作った作品の中には<杖>もあります。故郷を愛した波山は、19年間にわたって故郷・茨城県筑西市(旧下館町)の80歳以上の高齢者に鳩をかたどった握り手がついた<鳩杖>を贈り続けました。獏ではこの鳩杖も買取対象としておりますので、もしこのようなものがご自宅で眠っていた際はぜひお問い合わせください。波山が直々に贈呈したもののため、陶磁器に必要な共箱がなくてもしっかりと評価させていただきます。
板谷波山の魅力を深掘り
板谷波山
イタヤ ハザン
1872年~1963年 故物作家。
茨城県下館城下の醤油醸造業を営む旧家に生まれる。商才だけでなく文化人で多才な父のもと芸術に興味を持つ。1887年に上京し東京美術学校彫刻科(現・東京藝術大学)に入学する。そこで岡倉天心や高村光雲らに指導を受ける。卒業後石川県工業高校で教鞭をとるが陶芸家への思いが募り、結果的に田端に築窯し、苦しい生活の中陶磁器の研究に打ち込んだ。田端に移るまでの間に九谷、京都、瀬戸、名古屋、三重等の窯場探訪し見聞を広める。また、西欧の美術雑誌を通じてアール・ヌーボォーを知る。翌年から釉下彩磁の研究をする。
1908年日本美術協会展で入選しその後は他の展覧会でも入賞するようになる。1917年の日本美術協会展では一等金牌を獲得した。そしてさらに数々の賞を受賞し1953年陶芸家として初めて文化勲章を受章した。1960年には重要無形文化財保持者に推挙されるが辞退する。1963年に財団法人波山記念会を設立し、同年に逝去。従三位綬叙、銀杯一組を賜る。
2024年9月から板谷波山記念館で「波山陶芸の魅力を探る~輝く色彩の妙」が開催されている。

板谷波山の作風
板谷波山の作品は、青磁、白磁、彩磁いずれも造形や色彩に完璧を期した格調の高いものです。波山が生み出した葆光釉(ほうこうゆう)という、従来の色絵磁器とは異なったソフトで微妙な色調から構成された作品は、絵画のように幻想的に表現されています。花瓶も西洋美術のアールヌーヴォーの技法を感じさせ、日本の近代美術の創始者的存在であったといえます。また、陶芸を実用性も求めている工芸品ではなく、鑑賞に特化した美術品として認識させた功労者ではないでしょうか。人間国宝を辞退した時に「自分は単なる伝統文化の継承者ではなく、芸術家である」と語っていたのがすべてでしょう。
