銅版画以外にもパステルや油絵の作品も残しています。長谷川潔は作品の種類により評価が変わりますので順に見ていきましょう。
版画
マニエル・ノワール以外にもビュラン・ポアントセッシュ・エッチングなど様々な銅版画技法を使い後世に作品を残しました。それぞれの技法に良さはありますが、最も評価が高いのはマニエル・ノワールで制作された作品です。買取価格は数十万円の前半から100万円以上と様々です。マニエル・ノワール以外の技法ですと、落ち着いた買取価格になるでしょう。
長谷川潔の版画で高いか安いかを見分けるポイントは画面上に紙の色が見えているかどうかです。マニエル・ノワールで摺られている作品は画面が黒で構成されていますが、それ以外の技法で摺られている作品は余白が多いため紙の色が見えます。
当然ですが版画作品はシミ等のダメージが出ていると買取金額が下がります。
水彩・パステル・鉛筆
紙に直筆で描かれた作品です。長谷川潔の水彩画作品は下絵として描かれたものが多い印象です。直筆サインもあればスタンプサインもありますので、種類により評価が分かれます。
油絵
キャンバスに油絵の具で描かれた作品です。作品数は多くないため、評価が難しいジャンルです。査定依頼をいただいたタイミングで判断できればと思います。
長谷川潔の評価ポイント
買取時において最も評価が高いのは、希少で珍しい作品ではなく代表的な作品です。
長谷川潔の代表的な作品はマニエル・ノワール(英語名はメゾチント)で制作されたものです。特に黒を中心として表現された作品は高価買取が期待できます。
長谷川潔は漆黒の作家です。戦後の黒中心で構成された作品が高い評価を得て、特に最晩年の60年代の作品は多くの逸品を生み出しました。少ないながらも手彩色で色を付けている作品もあり、このような作品も高価買取しやすいです。
また上記でも少し触れましたが買取時において作品のコンディションも重要です。鑑賞する立場としてはキレイな見た目の方が好ましいため、ダメージ(シミやカビ)などが発生していると評価額が下がる傾向です。