1932年~2016年 物故作家。
神奈川県秦野市に生まれた画家であり、水彩画の名手として広く知られる。若くして美術教師・藤井白映に才能を見出され、のちに宮永岳彦に師事。1952年、二科展に入選し、同年に小田原市展で市長章を受賞するなど早くから評価を得たが、長年にわたり企業での美術業務に従事し、商業美術の第一線でも活躍した。1972年、雑誌『平凡パンチ』や『アンアン』の表紙の責任者となる。1973年に初個展を開催し、1980年代以降は本格的に作家活動へ移行。風景や人物を題材にした繊細で情感あふれる水彩画を数多く制作し、個展も精力的に開催した。晩年には「水彩画プロの裏ワザ」シリーズを刊行し、趣味として水彩画を学ぶ人々からも支持を集めた。2016年に逝去。
奥津国道の作風
奥津国道は、水彩を中心に風景画と美人画で高い評価を受けた洋画家です。繊細で透明感ある色彩と軽やかな筆致で、空気感や光の移ろいを巧みに表現し、観る者の心を穏やかにします。
日本やヨーロッパ各地を旅してスケッチを重ね、その詩情を作品に反映させています。水彩技法の探究に加え、油彩による女性像も手がけ、高い完成度を誇ります。温かく親しみやすい作風は、幅広い世代に支持され続けています。