有島生馬作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
有島生馬
アリシマ イクマ
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 油彩 | 風景など | 数万円~10万円以上も |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
有島生馬の作品は現在でも一定の評価を得ており、買取市場でも需要がある作家のひとりです。それでは、有島生馬の作品の買取相場について詳しく見ていきましょう。
油彩
有島生馬の作品の中で最も多く取引されているのが、油彩による風景画や人物画です。特に、大正から昭和初期にかけて描かれた作品は人気があり、構図や色使いの完成度が高いものほど高評価となります。
保存状態が良好で、画面に大きな劣化や修復跡がない作品の場合、買取価格は数万円〜10万円以上になることがあります。特に作品サイズが大きめで、構図が練られているものや、展覧会出品歴がある作品はプラス査定の対象となります。
有島生馬の作品は、美術的な価値に加え、日本近代洋画史における重要性も評価されています。お手持ちの作品がございましたら、ぜひ一度、美術品専門の査定をご依頼ください。
有島生馬の評価ポイント
高価買取のポイントは<人物画>にあります。セザンヌの影響を受けた構成的な色彩と形態の美しさが評価されており、特に「パイプを吸う男」や「白いブラウス」のような内面を描き出す肖像画は高額査定の対象です。また、イタリアや日本の自然を題材にした<風景画>や、果物など日常のモチーフを描いた<静物画>も人気があります。ポスト印象派風の構成美が際立つ作品ほど高価買取が期待できます。
有島生馬の魅力を深掘り
有島生馬
アリシマ イクマ
1882年~1974年 物故作家。
有島生馬は、明治から昭和期にかけて活躍した洋画家・美術評論家・小説家であり、文化功労者、日本芸術院会員としても顕著な功績を残した人物である。横浜に生まれ、作家・有島武郎を兄に、里見弴を弟に持つ文化人兄弟の一人としても知られる。初めはイタリア語を学び文学研究を志すが、のちに洋画の道へ転じ、藤島武二に師事。渡欧後はイタリアやパリで研鑽を積み、印象派やセザンヌの影響を受けた作風を築く。特にセザンヌの紹介者として日本美術界に大きな影響を与えた。帰国後は雑誌『白樺』の創刊同人となり、美術評論や創作活動を通じて西洋美術の普及に尽力。1914年には二科会創設に参画し、後年には一水会を設立。帝展・日展など官展でも指導的役割を果たし、美術行政にも関わった。また、文学においても短編や随筆を多く残し、翻訳や美術書も執筆した。画家としては人物画や風景画において確かな構成力と色彩感覚を発揮し、教育者・評論家・翻訳者としても多方面で日本の近代美術の発展に貢献。1974年、91歳で死去。葬儀は一水会・二科会による合同葬として営まれた。

有島生馬の作風
有島生馬といえば、白樺派の文化的潮流の中で、<写実と構成美を融合させた絵画作品>が印象的です。とくにセザンヌに影響を受けた滞欧以降の作品には、形と色彩を重視した堅実な筆致と独自の構成感覚が見て取れます。人物の内面に深く迫る肖像画は特に評価が高く、見る者に静かな存在感を与えます。戦後にはより鮮やかな色彩を取り入れた作品も展開し、穏やかな写実の中に、確かな芸術的探究心を感じさせる作風となっています。