菊畑茂久馬作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開

日本

菊畑茂久馬

キクハタ モクマ

買取相場

種類 モチーフ 買取相場
キャンバスに油彩 抽象 数十万~100万円以上も
紙に水彩 抽象 数万~10万円以上も

※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.

※内容により取り扱いが難しいケースもございます.

評価の高い作品の特徴

菊畑茂久馬は、戦後の日本美術界において前衛的な表現を追求した作家として知られ、「九州派」の中心人物として活躍しました。
社会的・政治的メッセージを孕んだ作風と、緻密で大胆な構図、力強い筆致が特徴的で、コレクターや美術館からの注目度も高まっています。それでは、買取価格の傾向について詳しく見ていきましょう。

油彩作品(キャンバス)

菊畑茂久馬の油彩画は、作品の完成度や年代によって価格に差が出ますが、買取価格の目安は数十万円~100万円以上です。
サインの有無や作品の大きさ、また展覧会出品歴があるかどうかが査定の大きなポイントになります。

水彩画・紙作品

紙に描かれた水彩作品は、油彩に比べてやや評価は下がりますが、抽象的な構成や色使いがはっきりしているもの、保存状態の良いものは評価されます。小品でも人気があり、コレクター市場での需要があります。
買取相場は数万円~10万円以上です。

菊畑茂久馬の評価ポイント

高価買取のポイントは<制作された年代>です。特に1960年代〜70年代の抽象画シリーズは評価が高く、まとまった価格での買取が期待できます。
この時期の作品は、戦後前衛美術の潮流の中で自身の表現を確立した重要な時期にあたり、力強い筆致や重層的な色彩、社会的メッセージ性を内包した抽象表現が高く評価されています。特に初期の「ルビコン」「ポップ=イコン」シリーズなどは市場でも希少性が高く、高額査定の対象となります。

菊畑茂久馬の魅力を深掘り

菊畑茂久馬

菊畑茂久馬

キクハタ モクマ

1935年~2020年 物故作家。
菊畑茂久馬は1935年、長崎市に生まれる。独学で絵画を学び、1957年に前衛美術集団「九州派」に参加、福岡を拠点に戦後日本美術界で注目を集めた。1958年には「九州アンデパンダン展」を主宰、読売アンデパンダン展にも出品し、前衛美術の旗手として台頭する。1961年には国立近代美術館の「現代美術の実験」展に出展、翌年には東京・南画廊で個展を開催し、鮮烈な印象を残す。1962年に九州派を離脱後は表舞台から退くが、1964年に筑豊の炭鉱画家・山本作兵衛の作品と出会い、その芸術的価値を論じて再評価を後押しした。1983年、「天動説」シリーズで画壇に復帰し、以後「月光」「舟歌」など大作を発表。陶板壁画の制作や、戦争記録画への論考など、多岐にわたる活動を通じて戦後美術の思想的核心を追究した。2020年逝去、享年85。

菊畑茂久馬の作風

菊畑茂久馬といえば、画材ではない身近「もの」、特に木片、ガラス、金属片、貝殻、石膏などの異素材を画面に貼り付けたり、組み上げたりする<オブジェ的な絵画>で知られています。従来の「絵画」の概念を根底から覆し、「もの」を通じて存在の深淵に迫る独自の世界観を提示しました。

パリ期には人物像を幾何形態へと還元し、やがて完全抽象へと到達しました。帰国後は岡山を拠点に、複数の平面や形象を重ね合わせる独自の構成を追究し、視覚的な緊張感と知覚のズレを画面に生み出しています。清澄な色彩と知性を重視した構成により、日本近代美術における抽象表現の重要な到達点として高く評価されています。

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