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2026年02月18日 絵画 買取

ピカソの値段はいくら?【最高215億円】作品別価格相場と買取目安

「ピカソの絵の値段はいくら?」「版画の値段はどのくらい?」

結論から言うと、数万円の版画から200億円を超える油彩画まで幅広く存在します。

  • 版画:5万〜1,500万円以上
  • セラミック:20万〜1,000万円以上
  • 素描(デッサン):500万〜数千万円
  • 油彩(原画):数百万〜200億円以上

本記事では、世界的巨匠パブロ・ピカソの最新落札事例と種類別の相場、さらに「なぜここまで高額なのか」という本質まで、買取専門店の視点で解説します。

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ピカソ高額落札ランキングTOP5

ピカソ作品は、世界のオークション市場でも常に最高額クラスで取引されています。

順位 作品名 取引価格
(当時レート換算)
落札年 取引形式 解説
1位 アルジェの女たち(バージョンO) 1億7940万ドル
(約215億円)
2015年 オークション 1955年作。ドラクロワへのオマージュ作品。ピカソの集大成。
2位 1億5500万ドル
(約145億円)
2013年 個人間取引 1932年作。愛人マリー・テレーズを描いた代表作。分割された顔が二つの視点を象徴。
3位 腕時計をした女 1億3900万ドル
(約210億円)
2023年 オークション 1932年作。愛人マリー・テレーズを色鮮やかに描いた作品。色彩と構成の完成度が評価された名作。
4位 花かごを持つ少女 1億1500万ドル
(約125億円)
2018年 オークション 1905年作。瑞々しい「バラ色の時代」を象徴する少女像。
5位 ヌード、観葉植物と胸像 1億650万ドル
(約101億円)
2010年 オークション 1932年作。愛人マリー・テレーズを描いた作品。官能性と幾何学性が融合した、ピカソ全盛期の傑作。

※記事公開時点の情報

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ピカソ作品の種類別・現実的な値段相場

このように見ると「ピカソ=数百億円」という印象がありますが、ピカソは「多作」であったため、実は一般市場で流通する価格帯も存在します。

種類 相場 特徴
油絵(原画) 数百万〜200億円以上 市場に出る数自体が少なく、ほぼオークション取引。特に1930年代作品は評価が高い傾向。
版画(リトグラフ等) 5万〜1,500万円以上 流通量が多く、価格差が非常に大きい。
直筆サイン入りの重要作品は1,000万円以上になるが、エステート版(遺作版画)だと数万円〜20万円程度で取引されることも。
素描・デッサン 500万〜数千万円 一点物のため評価が安定。
「直筆」という希少性が価格を下支え。
セラミック(陶磁器) 20万〜1,000万円以上 南仏ヴァロリスの マドゥラ工房 で制作。
フクロウや山羊モチーフの水差しは特に人気。

なぜピカソの値段はこれほど高いのか?

なぜピカソの絵は、時に「子供が描いたよう」と言われながら、これほど高い価値を持つのでしょうか。それは、単に有名だからではありません。

① キュビスムの創始

ピカソは10代の頃、すでに写真と見紛うほどの完璧な写実画を描けました。

しかし彼はあえてそれを捨て、正面、横、斜めからの視点を一枚の絵に凝縮する「キュビスム」を創始しました。

「ルネサンス以来500年続いた遠近法を破壊した」のが彼の最大の功績です。

一つの視点ではなく、複数視点を同時に描く革新性。これは美術史の大きな転換点とされています。

② 圧倒的な制作数

ピカソは91歳で亡くなるまで、一日も欠かさず描き続けました。

「青の時代」「バラ色の時代」「キュビスム」「新古典主義」「シュルレアリスム」と、常に新しいスタイルを確立し続け、制作ジャンルは油絵、彫刻、版画、陶芸、舞台衣装など多岐にわたりました。

生涯制作数は約15万点にも及び、「史上最も多作な美術家」としてギネス世界記録に認定されています。

市場に作品が存在し続ける=流動性が高い

これもピカソ作品の資産価値を支える要因です。

③ 社会的影響力

1937年、スペイン内戦における空爆の悲劇を描いた『ゲルニカ』は、彼の代表作となっただけでなく、美術品という枠を超え、世界的な反戦の象徴となりました。

これは芸術が政治や歴史に影響を与えた稀有な例です。

Photo:Jules Verne Times Two /julesvernex2.com /CC-BY-SA-4.0

④ 投資対象としての安定性

ピカソは世界的に需要が分散しており、

  • 欧米富裕層
  • 中東コレクター
  • アジア市場

など、複数市場が価格を支えています。

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販売の値段と買取の値段のちがい

ピカソの値段を調べると、オークション落札価格や画廊の販売価格が表示されます。

しかし、それらの価格と「買取価格」は必ずしも同じではありません。

販売価格とは

販売価格とは、画廊やオークション会社が市場で提示する「売値」のことです。

たとえば、ニューヨークのオークションで落札されたピカソの作品が200億円を超えたというニュースは、この販売価格(落札価格)を指します。

この価格には、以下の要素が含まれます。

  • 需要の高さ
  • 希少性
  • 市場の盛り上がり
  • オークション手数料

つまり「最も高く売れた瞬間の価格」です。

買取価格とは

一方、買取価格は美術品買取店が提示する査定額です。

買取価格は、販売価格から以下のコストを差し引いた金額になります。

  • 再販売までの保管コスト
  • オークション出品手数料
  • 真贋調査・鑑定費用
  • 在庫リスク

そのため、一般的に買取価格は販売価格の6〜8割前後が目安になることが多いです。

なぜ差が生まれるのか?

美術市場では、販売価格=最終消費者価格です。買取業者はそこから利益とリスクを差し引いて再流通させる必要があります。

そのため、同じピカソ作品でも

オークション落札価格:1,000万円 ⇔ 買取査定価格:600万〜800万円

といった差が生じます。

保有・売却におけるポイント

作品は世界的に安定した需要がありますが、「誰に・どのタイミングで・どの状態で」売却するかによって値段は大きく変わります。

ここでは、ピカソ作品の買取相場を左右する重要ポイントを解説します。

カタログ・レゾネ掲載の有無

ピカソ作品の価値を大きく左右するのが、公式カタログ・レゾネ(作品総目録)への掲載の有無です。

特に有名なのが、クリスチャン・ゼルヴォス編纂の 「Zervos(ゼルヴォス)」です。

  • 掲載あり → 市場評価が安定し高額査定につながりやすい
  • 未掲載 → 真贋確認がより厳しくなる

油彩画や重要素描の場合、この掲載有無で数千万〜数億円単位の差が出ることもあります。

「ピカソ財団」の鑑定有無

ピカソは贋作が非常に多い作家です。そのため、真贋確認は極めて重要です。

特に注意すべきなのは

  • サインの有無だけでは判断できない
  • エステート版と生前版の違い
  • 証明書の発行元の信頼性
  • 来歴メモの有無

安易に海外オークションへ出すと、鑑定不備で評価が下がるケースもあります。

原画や高額な版画は、専門機関であるピカソ財団の鑑定が不可欠です。来歴資料の有無も値段を左右するため、資料は捨てないようにしましょう。

保存状態

ピカソの値段は状態で大きく変動します

  • 紙のヤケ・シミ
  • キャンバスの亀裂
  • 額装の劣化

特に版画は湿気ダメージを受けやすく、保存環境次第で数十万円単位の差が出ます。

保管は直射日光・湿気を避け、できれば専門額装で管理することが望ましいです。

ただし、ダメージがあっても自己修復は避けましょう。専門家以外が行うと価値を大きく損なう可能性があります。

タイミングと市場動向

ピカソの相場は基本的に堅調ですが、以下のタイミングでは特に高値がつきやすい傾向があります。

  • 大型回顧展の開催時
  • 世界経済が好調な時期
  • 重要作品がオークションに出た直後

特にオークションで高額落札が出た直後は、関連作品の買取相場も上昇しやすくなります。

「エディション番号」と「サイン」

ピカソの版画の場合、値段を左右するのは主に以下の3点です。

  • 直筆サインの有無
  • 限定部数(例:EA、AP表記)
  • 発行年(生前制作かどうか)

同じ図柄でもサイン入りと無しでは数倍の差が出ることがあります。

売却方法の選び方

売却方法は主に3つあります。

  • オークション出品
  • 画廊委託販売
  • 美術品専門買取店への直接売却

すぐに現金化したい場合は専門店、時間をかけて最高値を狙うならオークションが向いています。

ただし、オークションは手数料が15〜25%前後かかる点に注意が必要です。

よくある質問

Q1. ピカソの作品の値段はいくらですか?

油絵は数百万〜200億円以上、版画は5万〜1,500万円以上が相場です。作品の種類や制作年代、保存状態によって大きく変わります。

Q2. ピカソの一番安い作品はいくらですか?

エステート版画や一部のリトグラフであれば、数万円台のものもあります。ただし状態やサインの有無で価格は変動します。

Q3. ピカソの作品は今後も値上がりしますか?

ピカソは世界的に評価が確立しているため市場は安定傾向にありますが、価格上昇を保証するものではありません。

まとめ:ピカソ作品の値段は“芸術史の価値”そのもの

ピカソの値段は、

  • 5万〜1,500万円以上の版画
  • 20万〜1,000万円以上のセラミック
  • 数百万〜200億円以上の油彩

と大きな幅があります。

しかし共通するのは、 「視覚の革命」を生み出した作家の作品であること。それが価格を支えています。

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