杉田禾堂作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
杉田禾堂
スギタ カドウ
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 金工 | 香炉など | 数千円~1万円以上も |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
杉田禾堂は、香炉をはじめとした金工作品を手掛けた作家として知られています。実用品としての機能美と、鑑賞に耐える意匠性を兼ね備えた作品が多く、茶道具・香道具の分野でも一定の需要があります。
市場では作品の種類や細工の出来、素材、保存状態によって評価が変動します。具体的に見ていきましょう。
金工
香炉を中心とした金工作品の買取価格は、数千円~1万円以上が目安です。
造形の美しさや彫金・透かし細工の丁寧さ、蓋や摘み部分まで含めた完成度が査定のポイントとなります。香炉は実用品でもあるため、傷みや変形、欠損のないものほど高く評価されます。共箱や識箱が付属している場合は、査定額が上がることもあります。
全体としては落ち着いた価格帯の作品が中心ですが、出来の良い作品や保存状態の優れたものは相場以上の評価となることもあります。
杉田禾堂の評価ポイント
評価ポイントは<作品のサイズ>です。大型の作品は、制作に膨大な時間と高度な技術を要するため、高値で取引される傾向にあります。
また、金工品は細部の状態が査定額に影響しやすいため、丁寧な保管が重要です。
杉田禾堂の魅力を深掘り
杉田禾堂
スギタ カドウ
1886年~1955年 物故作家。
杉田禾堂は、近代日本の鋳金界を代表する工芸家である。本名は精二。1886年、長野県松本市に生まれ、早くから金工の道を志した。東京美術学校鋳造科に進学し、1912年に卒業。確かな学識と技術を備え、1919年には母校の講師に就任した。教育者として後進の指導にあたる一方、産業工芸の発展にも関わり、1928年には商工省工芸指導所嘱託第二部長、1932年には大阪府商工技師を務めるなど、公的分野でも活躍した。1937年には商工省貿易局の嘱託として欧米各国を視察し、海外の工芸事情を学び日本工芸界への還元に努めた。作家としては帝展をはじめ官展で評価を高め、1929年の帝展で特選および推薦の栄誉を受けた。その後は帝展、新文展、日展でたびたび審査員を務め、公募展を通じて工芸界の発展に寄与した。1950年には日展参事となり、重鎮として存在感を示す。さらに1951年、全日本工芸美術家協会の設立とともに初代委員長に就任し、戦後工芸界の再建にも力を注いだ。優れた鋳金技術と温厚な人格で広く敬われ、美術工芸界の長老として重きをなした。1955年、69歳で逝去した。

杉田禾堂の作風
杉田禾堂といえば、伝統的な漆芸に近代的な造形感覚を取り入れ、素材と表現が溶け合う「工芸美」を追求した工芸家です。
漆や木、貝など自然素材の持ち味を活かし、素材感と意匠が調和した端正な作品を生み出しました。また、面と線を意識した洗練された構成には、モダンデザインにも通じる感覚が見られます。伝統技法を礎にしながら、現代的な美意識へ昇華した作風で高く評価されています。