買取金額は数万円から100万円を超えるものまで様々ですが、10~30万円前後に落ち着く事が多い印象です。金額に関しては文字の内容、サイズ、コンディション等様々ですが、絵と同じように書も何が書かれているかが重要となります。
幼少の頃から迷信を信じず、権力にも一切媚びなかった福沢諭吉の書は、彼の思想に感銘を受けた中高年や高みを目指す経営者に人気があります。著書「女大学評論」や「新女大学」で述べたとおり女性に対する評価も高く、男性のみならず女性ファンも広がり始めているでしょう。下級武士の子供から慶應義塾の創設者まで昇りつめた福沢諭吉に憧れ、社会での成功を志す若い世代からも注目されています。漢文「黄岡竹楼記」や漢詩「黒雲吐明月」など解釈の難しい書も存在していますが、なめらかな筆遣いと優美な文字に魅了されること間違いありません。
西洋文化を日本へ持ち帰る。教育活動に力を注ぐ。このような偉業も目立ちますが、啓蒙思想家として評価されると同時に書の価値も上がっていきます。1878年廃仏毀釈の際に詠んだ「購古銅佛詩」や鑑定書付きの「國權論」脱稿の掛け軸など、高額な買取となる作品も珍しくありません。発見されている書はシワやシミ、色褪せなど作品の状態も様々です。1万円紙幣の肖像画が渋沢栄一へ変わっても、福沢諭吉の書の価値は大きく下落するわけではありません。
「この書はどれくらいの価値だろう」と疑問に感じたときや、ご売却をご検討の際はいつでもご相談ください。