没後20年弱経過した現在でも相場が残る作家のひとりで、近年再評価されています。高価買取のポイントは<制作された時代>です。上で挙げたように、今井俊満の作風は大きく3つに分けることができます。順に見ていきましょう。
アンフォルメル全盛期
今井俊満の作品は60年代~70年代の抽象作品が最も評価が高いです。抽象画のトレンドでサイズが大きいものが多く、100号以上の作品もあります。サイズも重要なポイントですが、暗く引き込まれそうな混沌とした図柄が最も高価買取しやすいです。
制作されてから期間が経っているため、ワレ等のダメージが出ている作品が多いです。現在、所定鑑定機関はありませんので現物を拝見させていただき判断します。
花鳥風月の時代
80年代~90年代に良く描かれた様式です。琳派を彷彿させる華やかな具象作品で桜・梅等の花々を描きました。アンフォルメルの時代と比べると180度作風が異なり、同じ作家が生み出したものとは到底考えられません。アンフォルメル全盛期に比べると落ち着いた価格帯となります。
最晩年のコギャル・人物
亡くなる数年はコギャルや人物をモチーフにした作品を制作しました。この時代の作品は、ジャン・デュビュッフェが提唱した「アール・ブリュット(生の芸術)」のように、芸術を体系的に学んでない人が描いたようです。キャンバスではなく紙にエナメルで描かれています。買取査定額は数万円台となり、今井俊満の作風では最も厳しい評価になるかもしれません。