タピエスは日本文化にも精通していました。禅、俳句、書道の本を愛読し、座右の書は岡倉天心の「茶の本」だったそうです。美術評論家であり作家の滝口修三と詩画集「物質のまなざし」も制作しています。1996年には大回顧展が日本全国を巡回しました。このような経緯から国内での認知度が高く、多くの作品が輸入されました。直筆の作品よりも版画作品の方が流通量は多い印象です。
版画作品の買取金額は数万円台から数十万円台と様々です。コラージュを得意とした作家のため、その特徴をカーボランダムという技法を使用し、版画でも表現されています。
カーボランダムは、版画技法のひとつです。 木版画等と違い版を彫らずに制作されます。 版に特殊な混合物を塗ってボコボコとした起伏を作り、その凹凸(おうとつ)部分に彩色、プレスして用紙に刷るという技法で、立体感を生み出します。
平面的な印象になりやすい版画ですが、カーボランダムを使用して タピエスらしい作品を生み出しています。市場価値に関しては、カーボランダムの有無よりも作品次第でしょう。 タピエス の版画作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。