銅版画作家の中でも最も評価されている作家のひとりです。版画作家の中で見ても市場評価が高いと言えます。ただ、すべての作品が高い訳ではなく、作品の種類や技法によって金額が大きく変わる作家です。
簡単に判別しやすい銅版画とブロンズを分けて見ていきましょう。
版画(銅版画)
初年兵哀歌などを含む浜田知明の人気作は数十万円台から100万円以上まであります。他にも代表作はありますが、人気作品以外は数万円台の可能もあり得ます。
ブロンズ
ブロンズの方が版画よりも金額の振れ幅は少ない傾向です。どの作品も相場が安定しています。
版画は保存状態によりシミなどのダメージがでる場合があります。古い作品は50年以上経過しているため、ダメージが出ている作品は多い印象です。状態により評価が変わります。現物の確認後に最終的な判断をさせていただきます。ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
浜田知明の評価ポイント
エッチングの特徴である細かい線を巧みにつかい、独特な世界観を表現しています。銅版画をメインに制作活動をしていましたが、ブロンズなどの造形物も高い評価を得ています。
銅版画の代表作は<初年兵哀歌>のシリーズでしょう。確認できるだけで13枚制作されており、戦争の悲惨さとその不条理を告発しつづけた作品といわれています。
浜田知明は戦争のテーマから離れた社会風刺作品も数多く制作してきました。表面的な美しさを求めた作品も、制作までのコンセプトを重視した作品も、表現力ではなく技術力に特化した作品も美術品です。美術品という概念が広がる中で社会派芸術を生み出した浜田知明の功績は大きいでしょう。