飛来一閑作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
飛来一閑
ヒキ イッカン
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 漆 | 棗 | 数千円~10万円以上も |
| 漆 | 炭斗 | 数千円~2万円前後 |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
飛来一閑は茶道具を中心に制作を行う漆芸作家であり、一閑張の技法を活かした軽やかで実用性の高い作品が特徴です。
茶の湯の世界において一定の評価があり、作品の種類や出来、保存状態によって買取価格が変動します。具体的に見ていきましょう。
漆(棗)
茶道具の中でも需要の高い棗は、買取価格が数千円~10万円以上と幅があります。
蒔絵や意匠の出来、保存状態が重要な評価ポイントとなり、使用感が少なく状態の良いものほど高額査定が期待できます。特に意匠性に優れた作品や箱書きがしっかりしたものは評価が上がる傾向にあります。
漆(炭斗)
炭斗は実用性の高い茶道具で、買取価格は数千円~2万円前後が目安です。
日常的に使用される道具のため、スレや汚れなどの使用感が査定に影響しやすい点が特徴です。状態が良好で、共箱などの付属品が揃っている場合はプラス評価となります。
全体としては、実用性の高さから流通量も一定数あり、状態や付属品の有無が価格に大きく影響します。丁寧に保管された作品や意匠性の高い作品であれば、相場以上の評価となることもあります。
飛来一閑の評価ポイント
飛来一閑の作品は、<何代目の作品であるか>が査定において重要なポイントとなります。一閑張の伝統を受け継ぐ家系であるため、代によって作風や評価が異なります。
特に評価の高い十一代の作品は市場でも需要が高く、箱書きや署名、伝来などから真贋や代の特定が明確であるほど評価が上がります。
飛来一閑の魅力を深掘り
飛来一閑
ヒキ イッカン
1791年~1872年 物故作家。(十一代)
十一代一閑は号を有隣斎といい、「有隣一閑」の名でも知られる。1818年、26歳で家督を継ぎ十一代を襲名し、以後優れた作品を数多く制作した。その技量は高く評価され、「初代以来の名人」と称されるに至る。1849年、59歳で隠居し十二代に家督を譲った後も制作を続け、晩年に至るまで精力的に創作に取り組んだ。
飛来一閑は、一閑張細工師として千家十職の一つに数えられる家系であり、その当主が代々襲名する名称である。一閑張は和紙と漆を用いた軽量かつ堅牢な工芸技法であり、茶道具の制作において重要な位置を占めてきた。初代は中国・杭州の出身で、17世紀半ばに来日し、千宗旦に見出されたことを契機に茶道具制作に携わるようになったと伝えられる。以後、棗や香合などを歴代の千家に納める御用細工師として家業を継承してきた。幾度かの当主の早逝や災禍により家運が衰退する時期もあったが、歴代当主の努力により再興を遂げ、技術と様式は受け継がれている。現代においては十六代が家督を継ぎ、伝統を守りつつ制作を続けており、女性当主としても注目される存在である。

飛来一閑の作風
飛来一閑といえば、<一閑張(いっかんばり)>の家元として知られ、和紙を幾重にも重ねて形を成形する独自技法により、驚くほど軽やかで柔らかな質感を実現しています。
漆を薄く施した表面には紙の繊維がほのかに現れ、温もりある風合いが生まれます。装飾を抑えた簡素な造形と落ち着いた光沢は、「わび・さび」の美意識を体現し、使うほどに味わいが深まる点も大きな魅力です。