小圃千浦作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
小圃千浦
オバタ チウラ
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 木版画 | 風景など | 数万円~数十万円前後 |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
小圃千浦は、近年アメリカと日本の両国で再評価が急速に進んでおり、オークション市場でも注目を集める作家です。
市場では作品の図柄や限定部数、保存状態によって評価が変動します。具体的に見ていきましょう。
木版画
風景をモチーフとした木版画作品の買取価格は、数万~数十万円前後が目安です。
人気の高い名所図や季節感のある作品、色彩の美しい作品は高評価となりやすい傾向があります。限定番号や本人サイン、証明書の有無も評価材料となります。
全体としては木版画市場の中でも安定した価格帯にあり、作品の出来とコンディションが査定額を大きく左右します。人気図柄や状態の良い作品は相場以上の評価となることもあります。
小圃千浦の評価ポイント
評価が最も高いのは、<ヨセミテ国立公園やカリフォルニアの海岸線>を描いた作品です。特に彼の代名詞である「オバタ・ブルー」(ラピスラズリ等の顔料を用いた深い青)が美しく残っている作品は、市場価値が極めて高いです。
摺りの鮮明さや保存状態も重要で、退色やシミ、紙の折れなどが少ないものほど査定額は上がります。
小圃千浦の魅力を深掘り

小圃千浦
オバタ チウラ
1885年~1975年 物故作家。
小圃千浦は、日本に生まれアメリカで活躍した画家・版画家である。岡山県井原市に生まれ、本名は佐藤蔵六。幼少期に仙台の兄の養子となり、早くから日本画を学んだ。のちに上京して邨田丹陵に師事し、若くして画壇で才能を示したが、旧来の制度に限界を感じ、1903年に渡米した。渡米後は差別や苦労の多い生活を送りながらも創作を続け、1905年には在米日本人による野球チームの設立にも関わるなど、地域社会でも存在感を示した。1920年代後半、ヨセミテ渓谷やシエラネバダ山脈を訪れたことを契機に、壮大な自然風景を主題とする独自の画境を確立する。帰国時には木版画集を刊行し、鉱石顔料による鮮烈な青は「小圃ブルー」と称された。1932年にはカリフォルニア大学バークレー校で日本画を教え、アメリカにおける日本画教育の礎を築いた。太平洋戦争中には日系人収容所へ送られる困難に直面したが、その中でも美術学校を設け、芸術活動を絶やさなかった。戦後は大学に復職し、退職後は名誉教授となる。日米親善にも尽くし、その功績により瑞宝章を受章した。1975年、バークレーにて生涯を閉じた。
小圃千浦の作風
小圃千浦といえば、日本画の伝統技法を用いて雄大なアメリカ西部の自然を描いた先駆的存在です。カリフォルニアの大自然、特にヨセミテ国立公園を終生のテーマとし、東洋と西洋の美意識を融合させた独自のスタイルを確立しました。
伝統的な顔料を用いながらも、その空間構成や色彩感覚は非常にモダンで、西洋の風景画にはない精神的な奥行きを生み出しています。