堆朱楊成作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
堆朱楊成
ツイシュ ヨウゼイ
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 工芸 | 香合 | 数万円~10万円以上も |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
堆朱楊成は、漆を幾重にも塗り重ねて彫刻を施す「堆朱」の技法を用いた漆芸作家として知られています。精緻な彫りと華やかな意匠を特徴とする作品は、茶道具や香道具の愛好家から高い評価を受けています。
作品の種類や保存状態によって買取価格は変動します。具体的に見ていきましょう。
工芸
香合の買取価格は、数万~10万円以上が目安です。
漆の剥がれや欠け、ひび割れなどのダメージは査定額に影響します。
茶道具としての需要も高く、出来栄えの優れた作品や希少な作品は相場を上回る評価となることもあります。
堆朱楊成の評価ポイント
堆朱楊成の作品は、堆朱ならではの立体感のある彫刻と美しい漆の質感が魅力です。細かな彫刻が施された作品や意匠性の高い作品は評価が高く、保存状態の良い作品は高額査定が期待できます。
また、共箱や栞などの付属品が揃っている場合は査定面で有利です。
堆朱楊成の魅力を深掘り

堆朱楊成
ツイシュ ヨウゼイ
1880年~1952年 物故作家。(二十代)
二十代堆朱楊成は、十八代楊成の次男として東京・根岸に生まれた漆芸家である。幼名は豊五郎。兄である十九代楊成のもとで技術を学び、さらに絵画を佐竹永湖、彫刻を石川光明に師事した。16歳で20代堆朱楊成を襲名し、若くして家業を継承した。17歳で美術育英会の選考に合格し、研究費の支援を受けながら研鑽を積む。23歳で東京美術学校長の正木直彦に認められ、その後の活動の礎を築いた。27歳の時には東京勧業博覧会に堆朱・堆青・堆黄の香合を出品し二等賞を受賞。作品の一つが宮内庁に買い上げられたことで、その名は広く知られるようになった。
その後も漆芸界を代表する存在として活躍し、帝展や文展、日展に出品を重ねた。1928年には緑綬褒章を受章し、1933年には帝展審査員に就任。1950年には日本芸術院会員となるなど、日本の漆芸発展に大きく貢献した名工である。
堆朱楊成は、南北朝時代より現代まで続く堆朱工の名跡。初代・長充は足利氏に仕えた工人で、1360年に初めて堆朱制作を手がけたと伝えられる。中国・元代の名工である張成と楊茂にちなみ、それぞれの名から一字を授かって「楊成」の名を賜り、堆朱を姓として名乗ることを許された。以来、代々その名跡を継承し、日本における堆朱工芸の発展に大きく貢献してきた。
堆朱楊成の作風
堆朱楊成の最大の特徴は、漆を幾重にも塗り重ねて生まれる厚い層に、精緻な彫刻を施すことで生み出される重厚な立体感と格調の高さにあります。朱漆を中心に、黒漆や彩漆を用いた作品には、花鳥文や唐草文、吉祥文様などが緻密に彫り込まれ、豊かな陰影と奥行きを感じさせます。彫刻は繊細でありながら力強く、滑らかな曲線と卓越した刀技によって優雅な装飾美を表現しています。