美人画、絹本、十分な描き込み、という3つの条件が揃えば1000万円以上の買取査定額となります。一方で、美人画だとしても描き込みが少なく、紙本に描かれている作品ですと50万円以下の買取もありえます。美人画であればどのような様式でも良い訳ではなく相応のクオリティが必要となります。
このように現代であれば作品の内容で金額の差が出ますが、バブル期以前は上村松園の美人画という内容だけで高額な金額が付いていました。その時に購入された方は作品によっては大幅に金額が下落している可能性もあります。
日本画・掛軸は保存状態によりシミなどのダメージがでる場合があります。状態により評価が変わるため、現物の確認後に最終的な判断をさせていただきます。日本画は共シール若しくは共板の有無も買取価格に影響します。現存作家であれば共シールが無くても書いてもらう事も可能ですが、亡くなっている作家に関しては難しいです。そのため、共シールや共箱が無いと評価は下がります。
上村松園の日本画・掛軸は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>が所定鑑定機関となりますが、鑑定書が無くても査定後に取得可能です。お気軽にお問合せください。
作品をお持ちで、鑑定やご売却を検討中の方は、是非一度株式会社 獏にご相談ください。査定担当者が丁寧に対応いたします。お電話で相談していただいてもいいですし、メールやLINEで画像を送っていただけるとよりスムーズに査定できます。
上村松園の評価ポイント
高価買取のポイントは、<美人画>でしょう。代表作である美人画が高価買取しやすく、紙本よりも絹本に描かれている方が良いとされています。あとは細部までどれだけ描かれているかが重要になってきます。同じ美人画でも書き込みや細かさにより十倍以上の差がでるため、正確に査定するには作品のクオリティを判断する審美眼が必要です。
上村松園の清少納言は行方不明だったことがある
松園は1917〜18年頃、京都の展覧会のために<清少納言>を描いたと随筆に記しています。絵柄は清少納言が中宮定子の問いに機転を利かせて御簾を上げる「枕草子」のエピソードが題材ということでしたが、作品自体は長いこと見つかっていませんでした。
名古屋市内の画廊経営者が作品を所有しているという知人を紹介され、制作当時の美術雑誌に掲載された図版や松園の書き残した随筆などに照らしあわせて鑑定したところ、松園自筆の本物と分かったということです。
100年の空白期間を経て2021年の上村松園回顧展で公開される運びとなったその作品は、清少納言の艶やかで豊かな黒髪や、御簾の合間から見える雪景色など、松園の見事な筆遣いを目の前で感じ取れるようで大盛況であったそうです。