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2020年07月17日 [陶磁器 骨董 買取]

美術品の管理方法|木彫作品の場合

木彫


★はじめに

日本は高温多湿な気候のため絵画・美術品の保管に優れている環境とは言えません。特に今の時期(7月頭)は梅雨で非常に湿度が高いです。湿度が高いとカビやシミ等が発生しやすいため、作品を所有されている方は気を付けなくてはならない時期でしょう。

このブログでは美術品の中でも【木彫】に焦点を当てて、適切な管理方法を紹介させていただきます。
ただ、木彫制作に使用される素材によって特徴が異なります。その特徴を理解することにより気を付けるべきポイントがあるため、まずは木彫に使われる素材について紹介します。

★木彫作品に使われる素材は?
木彫作品の制作に使われる代表的な素材は【檜(ヒノキ)】と【楠(クスノキ)】です。
他には【榧(カヤ)】や【欅(ケヤキ)】などがありますが、こちらは仏教美術や神社仏閣の修復などに使用される事が多いため、芸術作品に採用している作家は少ないと聞いています。

【ヒノキ】と【クスノキ】をメイン使用している作家が全体の7割ほどになるのではないでしょうか。

そのため、【ヒノキ】と【クスノキ】をメインに特徴を紹介します。

ヒノキ

【ヒノキ】とは?
ヒノキは日本では建材として最高品質のものとされ、木彫作家の中でも需要が高い素材です。木材の特長として、加工が容易という特徴があります。
デメリットは金額の高さとサイズでしょう。
最高品質のため金額も高く、クスノキと比べると2倍以上の価格になるものもあります。また、近年市場に流通しているヒノキは小さいものが多く、サイズが大きい木彫作品を作る際は寄木の技術が必要となります。ヒノキを使用してサイズがある一木造りを制作する事は難しいでしょう。
もちろんサイズがあるヒノキもありますが、多くは建築等の用途に使用されるため、彫刻の方に回ってこないと聞きます。

クスノキ

【クスノキ】とは?
クスノキの特徴は防虫効果と値段の安さです。日本では本州から九州の太平洋側に多く分布し、神社や公園のシンボルや街路樹として親しまれています。非常に身近な存在です。

クスノキは製材後も水分が残る事が多い素材と言えます。形状が湿気で曲がる、割れるなどのダメージを作品の味として捉えることが出来る方にはユニークな素材かもしれませんが、完成された状態で鑑賞したい人には保管が大変です。


では、それぞれの特徴を簡潔にまとめます。

ヒノキ→木目がまっすぐ、水分量が少ない、割れにくい、大きいサイズが手に入りにくい、高価

クスノキ→木目にうねりがある、水分量が多い、割れることもある、大きいサイズが手に入りやすい、安価

★木彫の適した保管方法は?
絵画作品と同様で『湿気』と『直射日光』が大敵です。
上で紹介したように木の種類によって性質が異なるため、特に湿気に関しては注意が必要です。

ヒノキと比べてクスノキは湿気によりダメージが発生しやすいため、管理には気を付けた方が良いです。

一般の家庭では美術館の様に365日24時間管理する事は難しいです。限られた環境下でおススメする保管場所は『多くの時間を過ごす場所』です。家にいるときはリビングや寝室で長い時間を過ごす方が多いと思います。そこでは快適に過ごすために、夏はクーラーをつけて冬は暖房をつけるでしょう。この人間にとって過ごしやすい環境は美術品にとっても過ごしやすい環境となります。

最も避けてほしいのは水回りの近くや、納戸です。瞬く間にダメージが発生するでしょう。
あとは木箱に保管しているより、風通しが良い場所で飾っている作品の方がダメージは発生しにくい傾向です。

★まとめ
木彫作品も絵画作品と同様にダメージが発生しやすい環境は同じです。その中で木の性質により注意する程度が若干異なります。気に入った作品ほど管理には慎重になるかと思いますが、素材に注目して管理する作品の重要度を変えるのもひとつです。


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