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2020年08月09日 [美術館の常設展・企画展]

草間彌生美術館|インスタレーションという新しい芸術のカタチ

屋上

★はじめに
草間彌生美術館に行ってきました。マンションなどが立ち並ぶ一見美術館など無さそうな道に、突然現れる白い建物。形は非常にシンプルでしたが、ガラスに草間彌生を象徴するドット柄が施されていたため、すぐに気付くことが出来ました。
今回のテーマは『我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである』。非常に草間氏の世界感が味わえそうなテーマです。初めての訪問であったため概要含め、ご紹介いたします。

外観

★美術館概要
最寄り駅は都営地下鉄大江戸線・牛込柳町駅。そこから歩いて10分弱程でした。先述の通り、本当に美術館なんて無さそうな、普通の道にそれはあります。
一説によると、草間本人が入院している病院と非常に近いという理由であの場所が選ばれたようです。私自身、仕事で彼女のアトリエに訪問したことがありますが、アトリエも程近い位置にありますので、その説が事実である可能性は高いと思います。

美術館は完全事前予約制でした。(訪問日分もチケットは完売だったようです。訪問の際にはお早めにHPでご確認ください。)
到着するとQRコード確認後、草間彌生のイニシャル『y』が印字された丸シールを見える所に貼るよう指示されます。草間氏がよく言う、「作品との同化」の第一歩だ・・・と少し嬉しく感じてしまいました。

シール

展示内容や建物に関して一言で感想を申し上げると、とてもコンパクトな美術館です。これまで何度か彼女の作品を集めた展覧会に行ったことがありますが、その時よりも作品数は少なかったように思います。
ですが、新しいと感じたのは【インスタレーション・アート】が多く取り入れられていた点です。インスタレーションとは、場所や空間全体を作品と捉え、来場者に体験させるアートのことです。今回の展示では2つのインスタレーションがありました。

≪展示の大まかな内容≫ 私たちが入れるのは1〜5階の5フロア
1階:エントランス/ショップ/立体作品
2階:キャンバス作品/映像作品
3階:キャンバス作品/インスタレーション(体験型作品)
4階:インスタレーション(体験型作品)
5階:立体作品

次章ではインスタレーションに関して、もう少し詳しくご紹介します。


★2つのインスタレーション・アート
今回の展示は作品総数が22の内、2つがインスタレーション・アートでした。残る20の内16点は全て正方形のキャンパス作品で同一の壁に展示されていたため、インスタレーションの割合がとても大きいように感じました。

2つあるインスタレーション・アートの内1つ目は3階にあります。長い人の列が出来ていたため何だろう?と思ったところ、この作品はお客さんを一組ずつ部屋に入れ、その空間を一組だけで体験出来るというものでした。この日は一組あたり2分間ずつと時間も決められていました。
この作品のタイトルは『無限の鏡の間−宇宙の彼方から呼びかけてくる人類の幸福への願い』。中に入ると、鏡が張り巡らされた密室空間に色鮮やかな光が輝く、まるで宇宙のように感じる空間が広がっていました。決して広くはないスペースなのですが、周りが鏡故にどこまでも続いているように感じました。また、鏡に映る自分も作品の一部となっており、また光もずっと同じ調子で光っているわけでなく、チリチリ光った後に消える瞬間があったりと、自身の感情の動きも含めとても深い経験が出来たと感じました。

インスタレーション 電球

2つ目のインスタレーション・アートは4階にありました。その名も『フラワー・オブセッション』。直訳すると、「花の強迫観念」でしょうか。
ここでは白を基調とした一室に、来場者自身が黄色い立体的な花(造花) もしくは 平面のシールの花を貼ることが出来ました。作品の創造に参加できる、面白い試みです。

インスタレーション 花

過去に他の展覧会で、白い空間内にカラフルな水玉シールを貼っていく、というのには参加したことがあります。(それも草間氏の作品であったと思います。)ただ、その際は平面のシールのみであったため、今回は立体の花が含まれていたことに驚きました。来場時点ではまだ室内に余白があり、タイトルの「強迫観念」というところまでは感じることが出来ませんでしたが、リーフレットには過去の作品のこんな写真が。

インスタレーション

確かにここまで集まると、タイトル通りの空気感ですね。赤色という色もまた訴えるものがあるように感じます。


★まとめ
草間彌生美術館はコンパクトながら、彼女の世界観をしっかりと体感することの出来る空間でした。特にインスタレーションはまだ美術史の中では新しいカタチですが、アートを身近に感じられる非常に面白いカタチだと思いますので、是非実際に体感されてください。お子様も楽しめる空間だと思います。(ちなみに入り口付近には子ども向けのガイドが置かれており、草間氏の簡単な説明が書かれていました。おそらく、幅広い世代に楽しんでもらえる美術館を目指しているのですね。)
ショップには有名お菓子ブランドとのコラボ商品も販売されており、草間彌生ファン必見です。本展示は2021年3月29日まで開催予定です。どうぞ足をお運びください。



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