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掛け軸の価値の見分け方を徹底解説|本物か偽物か確認する方法から掛け軸を高く売る方法まで伝授


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床の間に飾って書や絵画を楽しめる掛け軸は、日本人の生活に溶け込んだ芸術品です。身近な存在である分、自宅にお持ちの方も多いでしょう。

今回は、掛け軸を手放そうと考えている方に向けて、本物と偽物の見分け方や売る前に知っておくとよいことを幅広く解説します。お手元の掛け軸を少しでも高く売りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


そもそも「掛け軸」とは?

「掛け軸」とは、書や絵画を床の間で鑑賞するために表装したものです。掛軸の軸の部分には象牙や木材、土台となる布には裂地(きれじ)という織物などが使われ、作品を引き立てます。現代では作品は額縁に入れて飾ったり保存したりすることが多いですが、かつては掛け軸にして床の間に飾るのが一般的でした。

掛け軸の歴史は古く、飛鳥時代にはすでに日本に存在していました。鎌倉時代から室町時代にかけては禅宗や茶の湯の影響で水墨画の掛け軸が流行し、江戸時代には肉筆浮世絵が飾られるようになりました。明治時代に入ると日本画の掛け軸も登場し、掛け軸はますます芸術的価値を高めていきます。

丸めることで書や絵画をほこりや紫外線から守り、コンパクトに収納できる掛軸には、先人の知恵がつまっています。また、額縁に入れたものよりも軽量で保管しやすいというメリットもあります。


本物と偽物の掛け軸の見分け方は?


本物と偽物を見分けるときには、まず掛軸の隅に押されている署名と落款(らっかん)を確認します。落款とは作品が完成したときに用いる印のことで、作者によって用いる落款が違います。また筆跡にも作者のクセが現れるので、その作者の他の作品と見比べることによって本物か偽物かを見分けることができるでしょう。

古い掛軸は署名や落款が読み取りにくくなっている場合もあります。その場合は保管されていた木箱や、中に入っていた書類などに署名や落款が残されていないか確認します。

また、その掛軸をどのような経緯で手に入れたのかも重要なヒントになります。信頼のおける人、または信頼のおける会社から手に入れたものであれば、本物である可能性が高まるでしょう。

ただし、掛軸は人気の作品を模倣した精巧なものが多く出回っているため、本物と偽物を見分けるのが難しい美術品のひとつです。一説によると、人気作家の掛け軸の9割は贋作であるとも言われています。素人が判断するのは危険なので、手元にある掛け軸が本物か偽物かを見極めたいときにはプロの鑑定士に依頼するのが一番といえるでしょう。


価値の高くなる掛け軸を見分けるポイント


室町時代の禅僧、雪舟の『秋冬山水図』のうちの秋景
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

掛軸が作られた場所や時代によって、その価値は大きく異なります。それではどのような掛け軸の価値が高くなるのか、そのポイントを紹介します。


中国の掛け軸は価値が上がりやすい


中国には「書画同源」という言葉があり、「書」と「画」は同じような心の動きから生ずるものと考えられてきました。そのため中国の掛け軸には書と絵画が一緒に表現されているものが多く、この独特の作りが骨董コレクターの人気を集めています。

また、落款の美しさも中国の掛け軸の価値を高めています。中国では古くから印を彫ることが工芸美術として発展し、個人の教養を示すための手段ともされてきました。そのため、掛軸に用いられている落款も芸術的価値の高い美しいものが多いのです。

また、近年の中国の好景気に支えられて中国人が自国の掛け軸を購入していることも、中国の掛け軸の価値が上がっている原因のひとつといえるでしょう。


掛け軸の書かれた時代が古いほど価値が高くなる傾向

掛軸を含め、美術品の価値には「希少性」が大きくかかわっています。そのため、掛け軸は古ければ古いほど価値が高くなる可能性を持っています。

掛け軸は飛鳥時代に日本で作られ始めてから徐々に社会に普及し、江戸時代には庶民向けの価格の安い掛け軸も作られるようになりました。近世以降、掛け軸はより身近なものになり希少性が低くなったのです。

もちろん作られた時代だけで価値が決まるわけではなく、保存状態なども考慮されます。しかし、一般的には古い掛け軸の方が新しい掛け軸よりも価値が高いと言えるでしょう。古い時代の掛け軸は、多少の傷があっても、その希少性が上回って高く売れる場合があるのです。

日本と中国の掛け軸は何が違う?

日本と中国の大きな違いは「詩」の有無ではないでしょうか。中国では古くから「詩画一如」「書画同源」という考えがあり、「書」と「絵画」は同じものと考えられています。
実際に中国の掛軸には「書」と「絵画」がセットで描かれているものが殆どです。一方、日本の掛け軸は「絵画」と「書」が分けて描かれている事が多いです。

次に分かりやすい違いと言えば、「絵のタッチ」でしょう。
中国の掛軸は荒々しいタッチと大胆な色使いが特徴的です。一方、日本の掛軸は水墨画を連想するように色の濃淡が特徴的で、繊細な色使いが多い印象です。
同じようなモチーフでも中国と日本とでは上記のような違いが見て取れます。

掛け軸の作家や入手経路がわかっていると価値が上がりやすい

美術品の世界では、作者がわからなくても価値があることがありますが、多くの作品は作家の相場によって評価が決まる傾向です。特に近代や現代の作家に関しては作家の相場が評価基準の多くを占めます。
一方、骨董・古美術と呼ばれる世界では古いモノに価値を見出す事もあるため、作品の内容によって評価基準は異なります。

すべての美術品に言える点ですが「来歴」という判断基準もあります。来歴とはその作品がどのような所有者を経て現在に至ったかの履歴書みたいなものです。
美術館や博物館に収蔵されていたり、有名な美術コレクターが所蔵している作品などは評価が上がりやすく、真贋の点で見ても重要な判断材料にもなります。個展や企画展などの画集に掲載されていても作家によって評価はあがるでしょう。


掛け軸の作家の見分け方を解説


室町時代の禅僧、周文の作品
出典元:ウィキメディア・コモンズ

掛け軸の作家を調べるときには、本物か偽物かを調べるときと同じように、まず隅に押されている署名と落款を確認します。また、古くなって署名や落款が読み取りにくくなっている場合は、保管されていた木箱や、中に入っていた書類などに署名や落款が残されていないか確認しましょう。

署名や落款は、掛け軸の研究家が描いている辞書や図録などで調べられます。専門的な内容の書籍なので、本屋よりも図書館で探す方が見つかりやすいでしょう。作者についてある程度目星がついている場合は、インターネットに掲載されている有名作品の署名や落款と見比べてみるのもよいでしょう。

ただし、書籍やインターネットを利用して手を尽くしても、素人が掛け軸の作者を判断するのはなかなか難しいものです。自信がないとき、時間がないときにはプロの鑑定士に頼むのもひとつの手です。


自分が持っている掛け軸を高く売るために必要なことは?


大事な掛け軸を手放すなら、少しでも高く売りたいと誰もが思うでしょう。自分の持っている掛け軸の価値を十分にアピールできるように、掛け軸を売るときにはこれから紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。


無理にきれいにしようとしない


日本は夏場の湿度が高いので、保存状態によっては掛け軸にシミができてしまいます。一旦シミができてしまうと気になってしまうと思いますが、シミを自分で取ろうとするのはやめましょう。シミはさまざまな原因がからまりあってできたものなので、素人が取るのは難しく、むしろ傷がついて価値が下がってしまうこともあるのです。

また、掛け軸の表装がボロボロになっていると、見栄えが悪いので修復してから鑑定・査定に出そうと考える人もいます。しかし、表装にはさまざまな種類があるため、掛け軸が作られた年代を知るためのヒントにもなるのです。良い絵画は良い額縁に入れられるように、良い掛軸は良い表具である事が多いです。たとえボロボロでも古い表装のままで売るようにしましょう。



入れ物や付属品もしっかりと補完する


掛け軸を売るときには、掛け軸が入っている木箱や一緒に入っていた書類、鑑定書などの付属品も忘れずに持っていくようにしましょう。掛け軸から作者や年代が読み取れない場合でも、そのような付属品から作者や年代を割り出せる場合があります。
特に近代の作家に関しては共箱(作家の銘とタイトルが書かれた木箱)が無いと、著しく買取金額が下がる事もあります。近代作家の掛軸は古い掛軸や中国の掛軸と比べると、共箱の有無は重要と言えます。

共箱や鑑定書は、これがないと買い取ってもらえない場合もあるほど重要なものです。万が一見当たらない場合でも、心当たりの場所があるなら諦めずに探すようにしましょう。

買取時に掛け軸をもっている経緯を伝える


掛け軸は、価値が高いものほど偽物も多く出回っています。あなたの掛け軸が本物であるという信ぴょう性を高めるためには、どのような経緯であなたの手元にあるのかを相手にきちんと伝えられるようにしておきましょう。

例えばおじいさんからもらった掛け軸なら、おじいさんがどのような経緯でその掛軸を手に入れたのか詳しく聞いてみましょう。もし亡くなっている場合は、メモのようなものを残していないか探したり、おじいさんと親しくしていた知人にあたってみたりするのもよいでしょう。掛け軸が、信頼のおける人、または信頼のおける会社から手に入れたものであれば、本物である可能性が高まります。

掛け軸の価値の見分け方まとめ

掛軸は作家を特定するのが難しく、贋作も多いジャンルです。図書館の図録や資料で調べるのも良いですが、ある程度の経験がないと判断が難しいため、専門家に依頼することをおススメします。
最終的には現物を見てみないと判断できないですが、画像や写真だけでもおおよその評価は可能です。作品の評価を早く知りたいという方は専門家に査定依頼するのが一番の近道でしょう。

掛け軸の買取を検討しているなら株式会社獏にお任せください


ご自宅に掛け軸をお持ちで、売却を検討している方がいらっしゃいましたら当社にご相談ください。丁寧に鑑定させていただきます。

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LINE査定なら、わざわざ店舗に足を運んだり直接スタッフと話したりする必要もありません。余計な手間や時間を一切かけずに査定できるので、仕事や家事で忙しい方に人気です。

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