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リャドの作品を鑑賞できる美術館を紹介|淡路島やマジョルカ島の美術館についての情報も紹介

ホアキン・トレンツ・リャド(JoaquínTorrentsLladó)は、20世紀後半に活躍したスペインの画家です。47歳という若さで亡くなりましたが、印象派風の鮮やかな風景画やベラスケス風の正統派肖像画の傑作を多く残しました。

今回は、リャドの作品が観られる美術館や、作品鑑賞に役立つ情報などを紹介します。

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トレンツ・リャドの作品に関する美術館情報


リャドの作品、特に原画を鑑賞したい人に向けて、美術館や展覧会情報をまとめました。



杉山美術館でリャドの作品「バガテルの薔薇」の鑑賞が可能


リャド_バガテルの薔薇 バガテルの薔薇

東京都江戸川区にある「杉山美術館」は、リャドの作品に魅了された杉山岳久による私設の美術館です。2009年に開館したこの美術館は、人気作品『バガテルの薔薇』を含むリャドの原画14点(油彩13点、水彩1点)を所蔵しています。

油彩で描かれた『バガテルの薔薇』『カンピン嬢』『倒れ木(静寂の湖水)』『ヴィラベルディーの池』、水彩で描かれた『睡蓮』などの作品からは、原画ならではの生き生きとした魅力が感じ取れるでしょう。

杉山美術館は、リャドの原画を常設展示する日本で唯一の美術館として知られています。そのため、リピーターを含め多くのファンが杉山美術館を訪れています。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

なお、杉山美術館は一軒家のような外観をしており、1階部分は「杉山経営労務事務所」として営業しています。杉山美術館は2階で営業しています。

杉山美術館の公式HPはこちら


リャド原画展が日本全11会場にて開催



2022年7月から8月にかけて、「リャド原画展」が日本中を巡回しました。アールビバン株式会社が主催するこの展覧会は、入場無料の絵画展示販売会です。

「リャド原画展」では日本初公開の原画『LA ALHAMBRTA』が鑑賞できることでも話題となりました。

リャド原画展の公式サイトはこちら


淡路島・マジョルカ島のリャド作品が展示されていた美術館は閉館


淡路島の洲本市に「ミュージアムパークアルファビア」という美術館とレストランが一緒になった複合施設が1995年にオープンしました。リャドの作品やアメリカの作家ノーマン・ロックウェルの作品を展示する大型美術館でしたが、阪神淡路大震災にまつわる業績不振により2000年に閉館しました。

また、スペインのマジョルカ島にはリャドの作品や資料を豊富に取りそろえた「リャド美術館」がありましたが、2012年に閉館しました。



トレンツ・リャドの略歴



作品鑑賞のときに押さえておくとよい、リャドの略歴について紹介します。



1946年:スペインのバダロナに生まれる



スペイン バダロナ 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リャドは1946年に、スペイン北東部カタルーニャ地方にあるバダロナという都市に生まれました。リャドは幼いころから空想が好きで芸術の世界に強い興味を持っていたそうです。一方で勉学にはあまり興味を示しませんでした。

芸術の道を目指すこととなったリャドは9歳ごろから絵を描き始めます。そして、1955年からはバルセロナのアカデミア・バルスで本格的に絵を学びました。この頃のリャドは、抽象画やシュールレアリスムに興味を持っていました。



1961年:サン・ホルヘ高等学校に進学



1961年、リャドはバルセロナの名門美術学校サン・ホルヘ高等学校へ入学します。そこでは絵画を学ぶのと並行して演劇や舞台美術についても勉強しました。そしてリャドの興味は徐々に抽象画から具象画へ移っていきました。

リャドは優秀な成績でさまざまな賞を受賞し、まだ課程の途中であったにもかかわらず19歳の若さで助教授に任命されます。1967年に勉強を終えたリャドは、Amigó-Cuyas財団からの奨学金を取得しました。

1968年、リャドはマジョルカ島にアトリエを構えます。そしてデンマークの上流階級出身のセシリアという女性と出会い結婚しました。



1971年:自身初の展覧会を開催する



1971年、リャドはマジョルカ島において自身初の展覧会を開催しました。さらに3年後の1974年にマドリードで行った展覧会ではさまざまな肖像画を発表し、高く評価されます。

パリ、ロンドンなどからも肖像画の注文を受け始めたリャドは、次に妻セシリアの出身国であるデンマークに渡りました。そして、デンマーク王室の著名な人々の肖像画を描くうちに、リャドは王室お抱えの画家として世間から認められるようになります。

1977年に「地中海絵画自由学校」を設立したリャドは後進の育成にも目を向けます。さらに、1986年にはテキサスの名誉市民にも選ばれました。



1988年:パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーに選出



1988年、リャドはその類まれなる活躍が認められ、パリのジャーナリスト協会から「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれます。これはスペインの画家としては「ミロ」「ダリ」に続く記念すべきできごとでした。

リャドは1990年に日本で初めての個展を開催し、そこで自身初のシルクスクリーン作品を発表します。オランダで行われた「フロリアード1992」の日本公式ポスターや記念版画、スペインのセビリア・フィエスタの公式ポスターなどを制作し、晩年に至るまで絵画、デザインなどの幅広い分野で活動を続けました。

1993年、リャドは大動脈瘤により47歳の若さで急逝しました。若き天才画家を悼んで翌年には追悼式が開かれ、彼の生まれ故郷であるバダロナにはリャドを讃える広場が建設されました。



リャドの作品の世界観



リャドといえば風景画と肖像画の二つの主題が有名です。モダンな作風の風景画においては「現代の印象派」、クラシカルな作風の肖像画においては「ベラスケスの再来」などといわれ、二つの分野で異なる作風を使い分けてすぐれた作品を残したのが、彼が天才たる所以です。

二つの分野で特に人気を集めているのは風景画です。リャドは印象派の画家クロード・モネを敬愛しており、彼がマジョルカ島にアトリエを持ったのもモネのアトリエがマジョルカ島にあったからだといわれています。

リャドは絵の具をたたきつけて飛沫を飛ばすように描く「スプラッシング」というテクニックを確立し、それを駆使して風景画を制作しました。特に睡蓮や花を描いたものが多く、一見ダイナミックな表現力を持ちながらも、少し離れてみると落ち着いた穏やかさが感じられるのが魅力です。

また、リャドの風景画には窓のようにも額縁のようにも見える枠(四角いフレーム)が描かれているものが多いのも特徴です。光り輝く色彩が枠の中からこぼれるように表現される彼の作品には多くのファンが魅了され、さらに一部のアーティストも彼のスタイルから大いに影響を受けました。

風景画にしても人物画にしても、リャドは光と影の表現の仕方が秀逸で「光りの収集家」などと称されることもあります。リャドは1990年に日本で初めての個展を開催してからまたたく間に人気を集め、47歳で亡くなるまでに3度の個展が日本で開催されています。リャドの作品は今でも多くのファンの心を惹きつけており、没後約30年たった今でもその人気は衰えていません。



リャドの代表作品を解説



リャドの代表作品を、風景画と肖像画の両面から紹介します。



カネットの睡蓮



『カネットの睡蓮』は、リャドの風景画にしては珍しく枠のない構図となっています。マジョルカ島にあるカネット邸の庭に夜明けが訪れた瞬間を爽やかに描いた作品です。この作品を描いた1年後に、リャドは急逝しました。

『カネットの睡蓮』は油絵の原画のほか、1997年に制作された遺族サインのシルクスクリーン作品もあります。リャドは敬愛していたモネにならい、睡蓮を描いた作品を多く残しています。



薔薇園


リャド_薔薇園 薔薇園(1994年、シルクスクリーン)

水色の枠の中に色彩豊かな美しいバラ園が描かれたこの作品は、油絵の原画のほかに遺族のサインで制作されたシルクスクリーン作品があります。シルクスクリーンは、すべて合わせて610部あります。

リャドの描く薔薇の作品にはファンが多く、1994年に制作されたこの作品も大変人気となっています。



カンピン嬢


リャド_カンピン嬢 カンピン嬢(1994年、シルクスクリーン)

リャドの肖像画でもっとも人気が高いのが『カンピン嬢』です。『カンピン嬢』の原画は杉山美術館が所蔵しており、リャドの没後に遺族のサインで限定300部で制作されたシルクスクリーン作品も存在します。

リャドはトリニダッド・カンピンという巻き毛の女性を描いた作品をいくつか制作しており、いずれも暗い背景に白い肌のコントラストが美しい作品です。



リャドの作品の買取相場



リャドが生前に制作した作品は高値で取引されます。没後に制作されたものは保存状態によって評価が大きく変わります。

リャドの版画作品の多くはシルクスクリーンという技法で制作されていますが、シルクスクリーンの作品は基本的に修復ができません。しかしながら、シルクスクリーンは画面が厚塗りなので、保存状態によってはワレが出やすいという特徴があります。ほかにも、シミ、カビ、褪色などのダメージが評価にかかわるでしょう。

現物確認後に最終的な判断をするので、まずはお見せください。



リャドの作品に関する美術館情報まとめ



リャドの作品が観られる美術館はかつていくつか存在しましたが、現在日本でリャドの原画作品を常設展示しているのは杉山美術館のみです。リャドの世界観にひたりながら14点もの原画を間近で観賞し、贅沢なひとときを過ごしたいという方はぜひ杉山美術館を訪ねてみてください。

また、美術館を訪れる際には「現代の印象派」「ベラスケスの再来」「光りの収集家」などともいわれるスペインの天才画家リャドについて、略歴や作風なども押さえておくのがおすすめです。これらの情報をふまえて美術館へ向かえば、作品鑑賞をより深く楽しめるでしょう。



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