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畦地梅太郎の作品が観れる美術館はどこ?作品の世界観や代表作品もあわせて解説

愛媛県出身の畦地梅太郎(あぜちうめたろう)は、昭和期に活躍した版画家です。もとは油絵を志望していましたが20代半ば頃から版画を手がけるようになり、山をテーマとした多くの名作を残しました。

「山の版画家」とも呼ばれる畦地梅太郎の作品は全国で鑑賞できます。今回は、畦地梅太郎の作品を所蔵している美術館を紹介します。



畦地梅太郎の作品に関する美術館情報

畦地梅太郎の作品が鑑賞できる美術館を幅広くピックアップしました。これから紹介するのは記事掲載時の情報となるので、訪れる場合には最新の情報を確認のうえで足を運んでください。



畦地梅太郎記念美術館

畦地梅太郎の地元、愛媛県にある「畦地梅太郎記念美術館」は、松山自動車道三間ICを降りてすぐのところにある「道の駅みま」に併設された美術館です。畦地梅太郎記念美術館では約400点にものぼる畦地梅太郎の作品を所蔵しています。版画作品のみならず、素描、原画、肉筆画も幅広くコレクションしているのが特徴です。

畦地梅太郎記念美術館には、東京都町田市にあった畦地梅太郎のアトリエを再現したスペースがあり、そこでは畦地梅太郎についての解説ムービーを上映しています。畦地梅太郎をより身近に感じることができる、ファン必見の美術館です。

住所〒798-1114 愛媛県宇和島市三間町務田180-1
電話番号0895-58-1133
営業時間9:00〜17:00(受付終了:16:30)
※火曜日(祝休日の場合はよく平日)、1月1日は休館
料金大人300(200)円、高校生・大学生200(100)円、
65歳以上200円、中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
公式HPhttps://www.city.uwajima.ehime.jp/site/azechi-iseki-museum/



町田市立国際版画美術館

町田市立国際版画美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「町田市立国際版画美術館」は、版画作品を専門に収集する珍しい美術館です。町田駅から徒歩約13分程度のところにある「芹ヶ谷公園(せりがやこうえん)」の敷地内にあり、自然に囲まれた落ち着いた環境で作品を鑑賞できます。

町田市立国際版画美術館は、後ほど紹介する畦地梅太郎の代表作『白い像』(1958年)をコレクションしています。

住所〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
電話番号042-726-2771/0860/2889
営業時間【平日】10:00〜17:00(入場は16:30まで)
【土・日・祝】10:00〜17:30(入場は17:00まで)
※月曜日(祝日および振り替え休日にあたった場合はその翌日)、
 12月28日〜1月4日は休館
料金【企画展】各展覧会により異なる
【常設展】無料
公式HPhttp://hanga-museum.jp/



愛媛県美術館

愛媛県美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「愛媛県美術館」は、畦地梅太郎、杉浦非水、柳瀬正夢などの郷土出身作家の作品をコレクションするとともに、海外作家の作品や近代日本を代表する作家の作品も幅広く所蔵しています。すぐ近くには「松山城二丸史跡庭園」もあるので、愛媛県美術館を訪れた際にはこちらに足をのばしてみるのもよいでしょう。

愛媛県美術館では、畦地梅太郎の木版画『瓶ヶ森』(1940年)や『白い像』(1958年)が鑑賞可能です。

住所〒790-0007 愛媛県松山市堀之内
電話番号089-932-0010
営業時間9:40〜18:00 (入室は17:30まで)
※月曜日(祝日及び振替休日に当たる場合は、その翌日)、
 年末年始(12月29日~1月3日)は休館
(ただし、毎月第一月曜日は開館し、翌火曜日が休館)
料金【企画展】各展覧会により異なる
【コレクション展】一般330(260)円、高校生・大学生220(170)円、
中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
公式HPhttps://www.ehime-art.jp/index.php



東京国立近代美術館

東京国立近代美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本で最初の国立美術館として1952(昭和27)年に開館した「東京国立近代美術館(MOMAT)」は、1969(昭和44)年に現在の千代田区へ移転しました。2001(平成13)年のリニューアルでレストランやミュージアムショップも新設され、現在多くのアートファンから親しまれています。

東京国立近代美術館では、山男を描いた初期の作品として人気のある『山男(三)』(1956年)のほか、1940年代に制作された山男シリーズ以前の作品も鑑賞できます。

住所〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
電話番号050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00〜20:00)
営業時間10:00〜17:00(金・土曜は10:00〜20:00)
※月曜日(祝休日は開館し翌平日休館)、展示替期間、年末年始は休館
料金【企画展】展覧会により異なる
【所蔵作品展】一般500(400)円、大学生250(200)円、
高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※17:00より割引あり
公式HPhttps://www.momat.go.jp/am/



練馬区立美術館

練馬区立美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1985(昭和60年)に開館した「練馬区立美術館」では、日本の近現代における美術作品をメインにコレクションしています。「ときめきの美 いま 練馬から」をキャッチフレーズに、斬新な視点・大胆な切り口で美の知見を広げ、独自性を追求している美術館です。

練馬区立美術館では、日本版画協会の事業として刊行された木版画シリーズ「新日本百景」のなかで畦地梅太郎が制作した『伊予観自在寺』(1939年)を所蔵しています。

住所〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16
電話番号03-3577-2821
営業時間10:00〜18:00(入館は原則として17:30)まで
※月曜日(月曜日が祝休日のときはその翌平日)、
 年末年始(12月29日〜1月3日)、展示準備期間は休館
料金展覧会により異なる
公式HPhttps://www.neribun.or.jp/museum.html



京都国立近代美術館

京都国立近代美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「京都国立近代美術館(MoMAK)」では、主に西日本のアーティストの作品をコレクションしています。美術館は建築家の槇文彦が設計しており、一部ガラス張りとなっているモダンな建物も魅力の一つです。

京都国立近代美術館では、畦地梅太郎の『山男と鳥』(1955年)や『雪渓に立つ』(1956年)を所蔵しています。

住所〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
電話番号075-761-4111
営業時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)、
毎週金曜日は20:00(入館は19:30)まで
※毎週月曜日(月曜日が休日に当たる場合は、翌日が休館)、
 年末・年始、展示替え期間は休館
料金各展覧会によって異なる
公式HPhttps://www.momak.go.jp/



山梨県立美術館



山梨県立美術館 出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「山梨県立美術館」は、置県100年を記念して1978(昭和53)年に設立されました。19世紀フランスの画家であるジャン=フランソワ・ミレーの作品をコレクションの中心としながらも、日本の優れた近現代美術作品も多く所蔵しています。

山梨県立美術館では、『火山の跡』(1952年)、『花園』(1960年)、『叫ぶ三人』(1968年)などの作品を鑑賞できます。

住所〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27
電話番号055-228-3322
営業時間9:00〜17:00(入館は16:30まで)
※月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合は開館)、
 年末年始は休館。その他臨時開館・休館あり。
料金【コレクション展】一般520(420)円、大学生220(170)円、
県外シニア無料、県内シニア無料、高校生以下無料
【特別展】一般1,000(840)円、大学生500(420)円、
県外シニア1,000(840)円、県内シニア無料、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
公式HPhttps://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/




須坂版画美術館

「須坂版画美術館(すざかはんがびじゅつかん)」では、須坂市出身の版画家である小林朝治(こばやしあさじ)の作品や、小林朝治と交流のあった版画家の作品を幅広く収集しています。

須坂版画美術館では畦地梅太郎の『山の音』(1967年)や『山に叫ぶ(二)』(1956年)など、多くの作品を所蔵しています。2022(令和4)年7月9日から9月11日にかけては、畦地梅太郎の生誕120年を記念して「畦地梅太郎展」が開催されるため、こちらも注目です。

須坂版画美術館は、畦地梅太郎の師であった平塚運一の版画を展示する「平塚運一版画美術館」を併設しています。

住所〒382-0031  長野県須坂市大字野辺1386-8(須坂アートパーク内)
電話番号026-248-6633
営業時間9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
※水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29〜1/3)は休館
※「三十段飾り 千体のひな祭」開催中は休館日なし
※展示替等のため臨時休館あり
料金300円
※20名様以上の団体は2割引
※高校生以下および18歳未満、須坂市内在住70歳以上は無料
公式HPhttps://www.culture-suzaka.or.jp/hanga/index.html



あとりえ・う(畦地梅太郎ギャラリー)

「あとりえ・う(畦地梅太郎ギャラリー)」は畦地梅太郎のアトリエを改装して作られたギャラリーで、2001(平成13)年にオープンしました。畦地梅太郎の作品を展示・販売しており、ほかにもポストカードや手ぬぐいなどの各種グッズが販売されています。

あとりえ・う(畦地梅太郎ギャラリー)はWEBSHOPも設けており、こちらでも畦地梅太郎グッズが購入できます。

住所〒195-0061 東京都町田市鶴川1-13-12
電話番号042-734-8586
営業時間12:00~16:00(入館は30分前まで)
※夏期は17;00まで開館
※月~水曜日は休館(ただし祝日は開館)
料金 ― 
公式HPhttps://www.atelier-u.net/index.html



畦地梅太郎の略歴

続いて、畦地梅太郎の略歴を簡単に紹介します。作品鑑賞前の予習にお役立てください。



1902年:愛媛県三間町に生まれる

畦地梅太郎は、1902(明治35)年に愛媛県の北宇和郡二名村(現在の宇和島市三間町)に生まれました。三間米の産地としても知られるこの地で、豊かな自然に囲まれて幼少期を過ごします。畦地梅太郎は1920(大正9)年に上京し、日本美術学院の通信教育を受けて油絵を学びます。



1926年:平塚運一や恩地孝四カから版画を学ぶ

畦地梅太郎は1926(大正15)年から内閣印刷局活版部で働き始めます。はじめは油絵を志望していた畦地梅太郎ですが、そこで印刷技術に触れるうちに版画制作に興味を持つようになりました。その後、版画家の平塚運一や恩地孝四郎の摺りを手伝いながら技術を習得します。

1930年代の畦地梅太郎は、東京の街並みなどを描いた版画を主に制作しました。1932(昭和7)年、畦地梅太郎は洋画家であり版画家の岡田三郎助が会長を務める日本版画協会の会員になります。
 


1937年以降:浅間山に魅せられて山をモチーフとした作品を制作

畦地梅太郎は1937(昭和12)年の夏に軽井沢に出かけました。そこで目にした浅間山に大変心を惹かれ、これをきっかけにテーマが街の風景から山へと移っていきます。また、1941(昭和16)年に太平洋戦争が勃発してからは街でのスケッチが難しくなったため、これ以降は山を主題とした作品制作により力が入りました。

1937年以降、平塚運一の所属する国画会の展覧会にてたびたび賞を受賞した畦地梅太郎は、1944(昭和19)年に国画会の会員となりました。



1950年以降:代表作「山男」シリーズを手がける

それまで山をテーマとした作品を制作していた畦地梅太郎ですが、1950年以降になると「山男」シリーズで人物を手がけるようになりました。

この頃、畦地梅太郎は1953(昭和28)年の第2回サンパウロ・ビエンナーレ、1956(昭和31)年の第4回スイス・ルガノ国際版画ビエンナーレ、1957(昭和32)年の第1回東京国際版画ビエンナーレに招待され、国際的にも活躍の幅を広げます。

1971(昭和46)年に『頂上の小屋』等の五つの作品が宮内庁に買い上げられました。畦地梅太郎は、1976(昭和51)年には日本版画協会の名誉会員となります。さらに、1986(昭和61)年には三間町名誉町民に、1996(平成8)年には町田氏の名誉市民に推挙されました。その3年後の1999(平成11)年、畦地梅太郎は惜しまれつつ96歳でこの世を去りました。



畦地梅太郎の世界観

畦地梅太郎_山男
畦地梅太郎は、画家を目指した当初は街の風景も描いていましたが、旅行先の軽井沢で浅間山に魅せられた30代半ば頃からは、山をテーマとした作品を多く制作しています。さらに、40代の終わり頃からは「山男」シリーズの制作が始まり、このシリーズは畦地梅太郎の代表作品となりました。

畦地梅太郎の描く山男は想像上の人物であり、山の持つ大きさ、美しさ、恐ろしさなどのイメージを擬人化したものです。山男の丸い顔、きょとんとした目、髭を生やした姿は観るものをあたたかい気持ちにさせ、畦地梅太郎の山への愛や親しみの気持ちがあらわれているようにも感じられます。

また、1970年代からは山男とその家族を描いた作品も制作され、それらに描かれる山男は畦地梅太郎自身をあらわしているという意見もあります。

「山の版画家」とも呼ばれる畦地梅太郎は、山の紀行文や画文集なども多く手がけました。



畦地梅太郎の代表作品を解説

畦地梅太郎の作品の中でも特に有名な代表作品をピックアップして解説します。どれも畦地梅太郎の世界観があらわれた名作です。



「山男」シリーズ

畦地梅太郎は1950年代から1980年代にかけて、数多くの山男を描きました。シンプルにデフォルメされた山男の、素朴であたたかみのある姿が人気を集めています。

初期の作品では、1953(昭和28)年に制作されたタバコとカップを持っている『山男』や、同年に制作され白い布を顔の周りに巻いた『山小屋の老人』が有名です。

また、山男が二人の子供を抱いている1975(昭和50)年の『家族』や、同年に制作された山男が家族に読み聞かせをしている『山の家族』なども、家族を描いた作品として人気があります。



石鎚山

畦地梅太郎が山を描くきっかけになったのは浅間山ですが、もう一つ彼にとって思い入れの深い山があります。それは生まれ故郷である愛媛県の霊山、石鎚山です。

畦地梅太郎は石鎚山を描いた作品を多く制作していますが、特に1985(昭和60)年の『石鎚山』は彼の最後の版画作品として広く知られています。この作品は愛媛県県民文化会館(ひめぎんホール)にある緞帳の原画として描かれました。



樹海をとぶ鳥

『樹海をとぶ鳥』は、ベトナム戦争で「北爆」(北ベトナム本土への空爆)が激化した年である1967(昭和42)年に描かれました。上部に描かれた3羽の鳥は爆撃機を、下部に描かれた樹々はベトナムの密林をあらわしているといわれています。黒い背景に鳥の白い翼が印象的な作品です。



白い像

『白い像』には、1958(昭和33)年に描かれたものと、1963(昭和38)年に描かれたものが存在します。どちらもほとんど同じ構図ですが、異なるのはサイズです。1963年に制作されたものの方が一回り小さくなっています。下半分の樹海は下界を、上半分は3,000メートル級の偉大なる世界をあらわしているといわれています。



畦地梅太郎の作品に関する美術館情報まとめ

畦地梅太郎は「山の版画家」として広く知られる昭和期の作家です。山の風景を描いた作品や「山男」を描いた作品が有名で、その版画は現在も多くのファンから愛されています。

畦地梅太郎の作品は「畦地梅太郎記念美術館」をはじめとした全国の美術館等で鑑賞できます。お近くにお住まいの方や興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。



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