鶴岡義雄は大きく分けて2つの女性像を描いています。まずは「マドモアゼル」のシリーズが生まれ、その直後に「舞妓」のシリーズが生まれました。現在の評価を基に、油絵作品の買取価格と特徴を見ていきましょう。
マドモアゼル
鶴岡義雄がパリ滞在時にインスピレーションを受けて描いたのが「マドモアゼル」シリーズです。ジュエリーなど宝飾品をつけて煌びやかに描かれた女性たち。輝く瞳、すらりと伸びた鼻すじ、光を受けて佇む女性の美しさは多くのファンを魅了してやみません。
マドモアゼルはタイトルに付けられている事が多く、耽美主義の名のもと海外の女性を華やかに描いています。その女性は普段着ではなく、ドレスアップされ様々な装飾物を身に着けています。買取査定額は数万円台から10万円以上と様々です。
舞妓
「マドモアゼル」後に鶴岡義雄が描いたのが「舞妓」シリーズです。
パリから帰国する際に「ふと純日本の様式美として舞妓が頭に浮かんだ」と残しており、これが自身の終生のテーマとなりました。欧米で学んだモダンなタッチとジャポニズムが見事に融合した人気作品で、いずれも洗練された美しさを覗き見ることが出来ます。
日本画家が描く古典的な舞妓ではなく、西洋画を学んだ鶴岡だから描ける作品に仕上がっています。舞妓さんが鼓を奏でている構図が多く、買取査定額はマドモアゼルの構図と大きく変わらない印象です。
上記は油絵作品としての評価となります。版画(リトグラフ)も制作していますが、現在は需要の低下により殆ど金額が付きません。厳しい評価になるでしょう。
「マドモアゼル」シリーズはリトグラフでも有名で、油絵とは異なりリトグラフは平面的な見え方になりますが、版画でも十分に良さを感じる事ができます。
両図柄に共通する点ですが、サイズ・描き込み具合・コンディションにより評価が変わります。特に古い作家のためコンディションには注意が必要です。
所定鑑定機関は「鶴岡義雄鑑定委員会」となりますが、鑑定書は無くても買取できます。お気軽にご相談ください。
鈴木信太郎の評価ポイント
高価買取のポイントは<花>でしょう。特に明瞭で陽気な色合いですと更に高価買取しやすいです。近年の傾向ですが、作家の名前だけでは売れにくくなっています。少し前は人気作家であれば、どのような作品でも販売しやすかったですが、最近は作品の内容で大きく金額差が出てきます。よりシビアな査定をする必要がでてきました。