熊谷守一|版画買取や美術品買取なら東京都大田区の株式会社獏

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熊谷守一の油絵・版画・書の買取価格とポイント

熊谷守一

1880年〜1977年 物故作家。
日本の洋画家。岐阜県生まれ。機械紡績を営む事業家で地主の父と母の7人兄弟の末っ子として生まれる。幼い頃から絵を描くのが好きで、12歳頃に水彩画を描き始める。東京藝術大学を卒業する。同期に青木繁、和田三造、山下新太郎などがいた。卒業後、政府の樺太調査隊に参加、その後は郷里の木曾山中で5年間にわたり樵夫の生活をおくるなど特異な経歴をもつ。上京後、1915〜1920年の間だけ二科会に所属する。戦後行われた二科会再建には加わらず、第二紀会の結成に参加したが後に脱会する。その後絵が描けない状態が続き、その日の食べ物にも困る生活が続く。自らの子供を病院に連れていくお金もなく、次男の陽を肺炎で亡くしている。その死に顔を描いた「陽の死んだ日」は現在倉敷の大原美術館に収蔵されている。以後、俗界から離れた自由な生活を送り、制作に勤しむ。初期は写実的な作品が多かったが、晩年はシンプルで無駄を削ぎ落した抽象的な画風となった。1964年にパリのタヴィト・エ・ガルニエ画廊で個展が開催される。1967年には文化勲章を辞退し、1972年には叙勲も拒否して話題となる。赤貧を貫いたその人生から、「画壇界の仙人」とも言われる。
2023年に豊島区立熊谷守一美術館で「特別企画展熊谷守一美術館38周年展」が開催された。

熊谷の次女が館長を務める豊島区立熊谷守一美術館のHPはコチラ

熊谷守一の最新買取情報

  • 茄子(木版画)
    買取価格
    30,000円

  • 三毛猫(木版画)
    買取価格
    100,000円

  • 鳩(木版画)
    買取価格
    75,000円

  • 百日草 (横)(木版画)
    買取価格
    100,000円

熊谷守一の作品の買取ポイント

熊谷守一の作風

熊谷守一といえば<猫>や<身近な景色>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。油絵作品は板に描かれていることが多く、作品の画面は引っかいたような独特な質感です。モチーフや構図を極力単純化して描かれた作品は、ある意味具象絵画の到達点と言って良いのかと思います。画壇の仙人とも称され、作風に色濃く反映されています。

高価買取のポイントは<猫>でしょう。熊谷守一の代表的なモチーフです。油絵だけではなく版画に関しても猫の構図が最も良いとされています。また、絵画作品以外にも書の作品も多く残しています。書に関しては言葉の意味により評価が変わってきます。作品の技法や種類によって評価額が変わりますので順に見ていきましょう。

熊谷守一の現在の評価と価値

@ 油絵
主に板に油絵の具で描かれた作品です。デフォルメされてからの作品は数百万〜1000万円以上の買取額となります。初期の頃は具象画の側面が強い作品も制作しており、この頃の作品は油絵だとしても落ち着いた価格帯になるかもしれません。作品の見た目により大きく異なります。

A 水墨・水彩
紙に水墨画で描かれている作品です。具体的な金額はモチーフ次第となります。油絵と同様に猫などの人気構図は評価が高いです。モチーフや色合いによっては100万円を超える査定額になる可能性もあります。

B 版画
油絵や水墨等と同様ですがモチーフによって価格帯が大きく異なります。木版・シルクスクリーン・リトグラフなど様々な技法で制作されています。数万円の作品から数十万円台の作品もあるためお気軽にご相談ください。

C 書
書を嗜む洋画・日本画家は多いですが、熊谷守一ほど多くの書を残した作家はいないのではないでしょうか。大胆で力強いタッチが特徴的です。

熊谷守一はシルクスクリーンや書も高評価

美術館などで見る守一の作品は油絵を中心としたラインナップのため、油絵しか評価されないと思われる方もいます。しかし、シルクスクリーンや書に関しても一定の需要があります。
上記で述べたようにどのようなモチーフでも良い訳ではありませんが、内容によっては高い買取金額を提示できるかもしれません。

熊谷守一の鑑定について

熊谷守一の作品は人気が高く、高価な作品のため贋作が多く出回っています。油絵などの原画作品だけではなく、版画作品でも贋作があるため慎重に判断をさせていただきます。
鑑定の注意点としては作品の種類により鑑定を取得する場所が異なります。
油絵などの原画作品は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>の鑑定書が必要となり、水墨画と書は<熊谷守一水墨淡彩画鑑定委員会>の鑑定書が必要となります。
鑑定書が無くても査定後にとれますので、お気軽にお問合せください。

熊谷守一の代表作品

  • 猫

    ■猫(版画)
  • 猫

    ■猫(版画)
  • 桜

    ■桜(版画)

熊谷守一

「猫」

代表作とも言える「猫」ですが、熊谷守一は実に多くの猫の作品を残しています。
晩年を過ごした家では、30年間もの間身の回りの自然や小さな生き物の観察を趣味とし、
飼っていた猫の絵も多く残しました。
無駄のない線でありながらも温かみを感じさせるふくらみや、
デッサン力の高さで描かれた猫の数々は一番人気のシリーズになっています。

「雨滴」

1961年作
自宅に篭り、ひたすら自然観察に時間を費やしていた熊谷が
落ちる雨の滴を巧みに表現した一枚です。
究極なまでにシンプルですが、雨の一滴が今まさに地面に落ち
弾けて広がっていくその瞬間を切り取っています。
後にスーパースローカメラで雨粒が落ちる瞬間を記録した映像を見ると
まさに水滴がこのように地面に落ちていくのが分かったそうです。
いかに熊谷が鋭い観察眼を持って周りのものを見ていたかが伺える一枚です。

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