清宮質文|版画買取や美術品買取なら東京都大田区の株式会社獏

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清宮質文の版画の買取価格とポイント

清宮質文

1917年〜1991年 物故作家。
日本の木版画家。東京都生まれ。四谷区第五小学校を経て、麻布中学校を卒業する。同年、同舟舎絵画研究所に入り、駒井哲郎と出会う。1937年に東京美術学校油画科に入学する。藤島武二に師事し、四年からは田辺至教室で学ぶ。在学中から版画教室で銅版画を試みる。卒業後は長野県上田中学校の美術教師となるが翌年辞任する。1944年に慶応義塾工業学校の美術教師となる。1949年に同校を辞して商業デザインに従事するが、東美校の同級生による「ゲフ(䲜)の会」の結成に参加し、これをきっかけに制作に専念するとともに、木版画を始める。サヱグサ画廊、南天子画廊を中心に個展を開く。版画作品の総数は129点で、すべて木版で自刻、自摺り。
2023年にギャラリーそうめい堂で「清宮質文 展」が開催された。

清宮質文の最新買取情報

  • 深夜の蝋燭(木版)
    買取価格
    370,000円

  • 山上の湖(木版)
    買取価格
    400,000円

  • 雨後の貯水池(木版)
    買取価格
    400,000円

  • キリコ(木版)
    買取価格
    700,000円

買取ポイント

清宮質文の作風

清宮質文といえば<静物>や<風景>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。
清宮は『人間というものの内面の機能に非常に興味を覚えるのです。美術に於いても近代になって、意識として人間の内面がとりあげられ、その表現範囲も広く、表現方法も自由になり、また多くの人々もそれを認めてきていることは絵を作るものにとっては大へんありがたいことですが、そしてまた、これは確かに近代美術の大きな特徴ではありますが、これを美術の本質の変化と考えるのは誤りです。具象も抽象もすべて人間の内側を示したものであるわけです』(春陽帖42,1965年4月より一部抜粋)と語っていました。清宮にとって表現法よりも何を表現するかが重要でした。その為、版画に関しては木版のみを唯一の表現方法として、晩年には水彩やガラス絵も描いていました。絶筆はガラス絵作品といわれています。清宮質文の木版作品は、木版の多重摺りにより生まれた色合いや質感で幻想的な雰囲気を醸し出します。ガラス絵・水彩と表現方法を変えながら色に拘った作品を世に残しました。

清宮質文の現在の評価と価値

木版画作家として現在も人気が高い作家のひとりです。
高価買取のポイントは<色>でしょう。淡く鑑賞者を包み込むような色がポイントです。木版画はもちろんですが、ガラス絵、水彩に関しても同様の評価基準となります。木版画よりも直筆作品の方が、若干評価が高い印象ですが作品のクオリティによります。
また非常にステート(版の部分的変更)が多い作家で、例えば1967年に制作された<夏の終わり>や、1988年の最後の版画作品である<月と運河>は6種類あります。

作品の種類による価格差が非常に少ない作家の1人で、木版・水彩・ガラス絵でも数十万円台の買取が多く、20万円〜40万円の間になる事が多い印象です。

買取の注意点

絵画作品は湿気等によりカビ等のダメージが発生しやすいです。木版画に関しては、シミの発生、色が薄くなる等のダメージが出やすいです。作品(木版)によっては数十年以上経過しているため、画集と見比べて確認させていただきます。コンディションにより評価が変わるため、現物確認後に最終的な判断させていただきます。直筆作品に関しても所定鑑定機関は無いため、お気軽にご相談ください。

版画の買取について詳しくみる

清宮質文の作品

  • 蝶 50-100

    ■蝶(1963年)
    清宮質文の代表作です。買取査定額は50万〜100万円前後となります。水彩やパステル作品より高い評価を得ています。
  • 月と運河 20-30

    ■月と運河(1988年)
    清宮質文の晩年作です。初期に比べてスッキリとした構図です。買取査定額は20万〜30万円前後となります。
  • われむかしの日にいにしえの年をおもえり 1982 15-20

    ■われむかしの日にいにしえの年をおもえり (1982年)
    清宮質文の作品には珍しく、文字が記されています。中央に配置されている満月が印象的です。買取査定額は15万〜20万円前後となります。
  • 行手の花火

    ■行手の花火(1981年)
    中央に浮かぶ花火がノスタルジックです。買取査定額は20万円〜40万円前後になります。
  • 秋の夜

    ■秋の夜(1977年)
    窓から見えるオレンジ色の光は家族の温もりを感じさせます。
  • 夕日のとり

    ■夕日のとり(1985年)
    清宮質文の作品では珍しく、青を主体にしていないです。

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