金子國義の油絵・版画の買取価格とポイント

金子國義
1936年 〜2015年 物故作家。
埼玉県蕨市生まれ。織物業を営む裕福な家庭の四人兄弟(兄二人、姉一人)の末っ子として生まれる。1956年に日本大学芸術学部に入学する。学業と平行して歌舞伎舞台美術家の長坂元弘に4年間師事し、歌舞伎や新派などの舞台装置や衣装を学ぶ。1957年に二十日会に参加し、第一回公演「わがままな巨人」の舞台を担当する。1959年に大学卒業後、グラフィックデザイン会社でコマーシャルなどの仕事に従事するが、3ヶ月で退社する。1964年ころ、高橋睦郎を介して澁澤龍彦と知り合い、翌年刊行された澁澤の翻訳書『オー嬢の物語』(河出書房新社)の挿絵を担当する。1967年に澁澤の紹介で初の個展を銀座・青木画廊で開催する。1968年に映画「うたたかの恋」(監督桂宏平、主演四谷シモン)で美術を担当する。晩年まで舞台美術、着物デザイン、写真など多岐にわたり、精力的に活動する。
2023年12月現在下瀬美術館で「四谷シモンと金子國義 ―あどけない誘惑」が開催中。

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買取ポイント

金子國義の作風

金子國義といえば、「不思議の国のアリス」の挿絵で有名ではないでしょうか。絵画のみならず、浴衣と着物のデザインや写真など幅広く活躍した美の巨人です。茶の湯、懐石料理、歌舞伎、クラッシックバレエなどの古典芸術を原点に美を求めてきました。元々は自室に飾るために絵を描いていたそうですが、1964年に澁澤と知り合い作品を絶賛されてから本格的に油絵に取り組みました。エロスの画家とも呼ばれ、独特な顔立ちの人物が特徴的で、美の巨人らしく指の長さまで拘りを感じる作品が多いです。

高価買取のポイントは<顔>です。等身大の人物画や上半身の人物画が特徴的ですが、顔が重要になります。細部の美しさも踏まえて評価させていただきます。

金子國義の現在の評価と価値

金子國義の作品の多くは油絵と版画に大別されます。順に見ていきましょう。

@ 油絵
油絵を描き始めたきっかけが自身の部屋に飾るためという理由から分かるように、非常に美意識が高い作家です。その為、市場に出回っている作品に中途半端なものは無く、出会う作品はどれも素晴らしいです。死後、数年経ちましたが再評価されている動きがあり評価が不安定な状況です。金額に関してはご相談いただければと思います。
油絵作品は湿気等によりワレなどのダメージがでる場合があります。ダメージの程度により評価額は下がりますのでご注意ください。
油絵などの原画作品は<金子國義登録委員会>の鑑定書が必要となります。鑑定書が無くても査定後にとれますのでお気軽にお問合せください。

A 版画
版画作品に関しては油絵と比べて相場は落ち着いた価格帯で安定しております。

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金子國義の代表作品

アリスの夢より B
■「アリスの夢」より (リトグラフ)
金子國義の名を広めてきっかけの一つです。不思議の国のアリスを挿画です。25枚セットをばらした1枚です。買取査定額は〜3万円前後となります。
DE QUELQUES ANIMAUX(動物たち
■DE QUELQUES ANIMAUX(動物たち)(銅版画)
銅版画の特徴がよくでています。買取査定額は〜3万円前後となります。
悪徳の栄え
■悪徳の栄え(リトグラフ)
コレクションモデルのような美しい女性です。買取査定額は〜3万円前後となります。

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