小林和作の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

小林和作
1888年〜1974年 物故作家。
日本の洋画家。山口県に7人兄弟の長男とし生まれる。15歳の時に上京して日本画家田中頼璋の門に入ったが、健康を害してすぐに帰郷する。1904年に京都市立美術工芸学校日本画科に入学する。上級生に村上華岳がいた。幸野楳嶺門下の川北霞峰の画塾に入り、1908年に同校を卒業する。京都市立絵画専門学校に入学し竹内栖鳳の指導をうける。この頃は霞村と号して出品を重ねる。1913年に京都市立絵画専門学校を卒業する。1920年に洋画研究を志して鹿子木孟郎の画塾に入門して初歩の木炭画から始め、ここで林重義、北脇昇などと知り合う。1922年に上京した際に見た梅原龍三郎、中川一政の作品に感動して洋画への転向を決意する。梅原、中川、それに林武に油彩の指導をうける。春陽会を中心に出品するが、1934年に春陽会を脱会して独立美術協会に会員として参加し、同年東京から尾道に居を移す。1953年に27年度芸術選奨文部大臣賞をうけ、1971年に勲三等旭日中綬章をうける。
2023年11月現在しぶや美術館で「小林和作展」が開催中。

買取ポイント

小林和作の作風

小林和作といえば<風景>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。地元瀬戸内海の海を中心に全国各地の山と海の風景を描いてきました。元々学んでいた日本画と油絵を融合させた大胆な構図は小林和作ならではです。
作品の特徴は絵の具を使い「描く」というよりは「絵の具を置く」という表現が適切かもしれません。大胆な筆使で発生するマチエールを駆使して作られた作品は自然の力強さや生命力を感じます。モザイク画のように距離を取って鑑賞しないとモチーフが認識できないほどの荒々しいタッチで人気を博しました。中国地方を代表する作家のひとりです。

小林和作の現在の評価と価値

四季折々の風景を描いていますが、秋を連想させる作品が多い印象です。板若しくはキャンバスに油絵で描かれている作品があり、板に比べるとキャンバスに描かれている作品の方が若干評価は高い印象です。しかしながら、作品の構図・サイズ・コンディション等を総合的に考慮して判断させていただくため、板だとしても構図が良ければキャンバスよりも評価が高いケースも往々にしてあります。
今から20年以上前は現在の2倍から3倍程度の金額で買取できたのですが、近年非常に厳しい価格帯です。現在飾っていないのであれば、売却の検討した方が良い作家かもしれません。

小林和作の鑑定や価格について

気になる買取価格ですが数万円台から10万円以上の作品まで様々です。10万円以上といっても、現在の市場動向を考慮すると50万円とか100万円の金額は現実的ではありません。昔の金額を知っている方からすると、非常に厳しい評価になるでしょう。

小林和作は既に亡くなっている作家で、ある程度相場があるため鑑定機関設けられています。油絵などの原画作品は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>で鑑定書が取得できますが、すべての作品に必要ではないため、現物を見て鑑定に出すかどうか判断させていただきます。買取時に鑑定書が無くても大丈夫です。ご売却をご検討の際は、お気軽にお問合せください。

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小林和作の代表作品

小林和作立山山中の秋油彩
■立山山中の秋(油彩)
小林和作海油彩
■海(油彩)
海
■海(油絵)
桜島
■桜島(油絵)
深山の春
■深山の春(油絵)

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