宮本三郎の油絵・デッサン・パステル・版画の買取価格とポイント

宮本三郎
1905年〜1974年 物故作家。
日本の洋画家。石川県小松市生まれ。川端画学校で藤島武二に師事する。のち安井曾太郎に師事し、1927年から二科展に出品し、1936年には二科会会員となる。太平洋戦争中には陸軍報道班員として従軍し、「セレベスの落下傘部隊の激戦図」、「山下・パーシバル両司令官会見図」などの戦争画に卓抜した描写力を示し、戦後は二科会の役割は終わったとして同会を離れ、1947年に二紀会を創立し、理事長となる。創立メンバーには熊谷守一、田村孝之介らがいる。1958年には社団法人日本美術家連盟の初代理事長に就任、会館建設に尽力し、美術家の社会的権利の擁護のためにも活躍した。代表作は<婦女三容>などがある。享年69歳。
2023年12月現在世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館で「宮本三郎 絵画の変奏曲」が開催中。

世田谷美術館別館の「宮本三郎記念館」のHPはコチラ

買取のポイント

宮本三郎の作風

宮本三郎といえば<裸婦><海老><人形>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。様々なモチーフで才能を発揮して、どれも高い認知度があります。その中でも宮本三郎の代表作は裸婦を描いた作品ではないでしょうか。
東京都現代美術館に「兵士」というタイトルの戦争画が収蔵されています。非常にトーンが暗く、主題が重く、陰鬱な作品です。戦争に芸術性は不要なのでリアリスティックに描いた作品かと思いますが、宮本三郎とサインが無ければ分からなかったです。この時の反動で鮮やかな色合いへ変遷したかもしれません。

宮本三郎の現在の評価と価値

高価買取のポイントは<色>でしょう。赤を中心に数多くの色をつかい一つの作品を構成した作品は評価が高いです。モザイク画のように点でみると対象物を捉えにくいですが、キャンバス全体で見ると一つの作品として完成しています。激しく鮮やかな裸婦は高価買取しやすいです。作品の技法により評価が異なりますので順に見ていきましょう。

@ 油絵
代表的な裸婦の作品では、図柄やサイズにもよりますが数十万円〜100万円を超える作品まで様々です。晩年の色鮮やかな作品ではないと厳しい評価になります。制作年代やモチーフによって表現様式が大きく異なり、市場評価も同様に変動します。
油絵などの原画作品は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>の鑑定書が必要となります。鑑定書が無くても査定後にとれますのでお気軽にお問合せください。

A パステル・デッサン
油絵と比べると厳しい評価額になる事が多いです。描き込みが少ない作品が多いのが要因で、油絵作品の下絵という扱いになります。

B 版画
リトグラフで摺られた作品が多く、モチーフは「舞妓」が多い印象です。

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宮本三郎の作品

海老
■海老(油絵)
宮本三郎の油絵作品でよく見かける構図です。裸婦や人形に比べると、評価は下がります。
ばら
■ばら(パステル)
油絵作品を描く際の下絵でしょうか。
舞妓十二題 御手前
■舞妓十二題 御手前(版画)
12枚1組の作品をばらしたものです。

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