西村計雄の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

西村計雄
1909年〜2000年 物故作家。
北海道岩内郡小沢村生まれ。1929年に東京美術学校西洋画科(現在の東京芸術大学)に入学し、在学中は藤島武二に師事する。1936年の文展に「ギター」が初入選し、新文展には39年の第3回展から43年の第6回展まで連続して入選する。第6回展に出品した「童子」は特選となる。1951年に渡仏して53年にはピカソの画商カーンワイラーのすすめでパリの画廊ベルネームジュンヌで第一回の個展を開催する。その後パリを中心にロンドン、西ベルリン、ウィーンで個展を開催する。1979年に沖縄県南部、摩文仁ヶ丘の国定公園内に建設された沖縄平和記念堂内を飾る連作「戦争と平和」の第一作を完成させる。1986年に「戦争と平和」の連作20点を完成させる。1999には郷里に共和町立西村計雄記念美術館が開館する。没後の2002年4月から晩年を過ごした東京都大田区北千束の自宅を「西村計雄のアトリエ」とする。享年91。

生まれ故郷の北海道岩内郡にある西村計雄記念美術館のHPはこちら

買取ポイント

西村計雄の作風

西村計雄といえば、<花>や<風景>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。西村計雄の最大の特徴は<風>です。白系の色を使用して軽やかに風を表現しています。中世以降に印象派が出てくるまでは目で見えない性質のものをどのように描くかを模索していました。その中で西村計雄の表現方法は1つの答えを出した作風ではないでしょうか。また、サインの位置に特徴があります。サインは画面の左下か右下に書くのが一般的ですが、西村計雄の場合は画面の中央とかに模様みたいに書かれています。
高価買取のポイントは<花+風>でしょう。風景など数あるモチーフの中でも花を描いた作品が人気あります。自然の世界を西村計雄のフィルターを通して切り取られた作品は唯一無二の存在感を出しています。

西村計雄の現在の評価と価値

西村計雄の没年である2000年頃は10号サイズあれば10万円以上で買取出来ましたが、近年は10万円前後の提示も難しい状況です。現在の流通価格を考慮するとサイズや構図にもよりますが、基本的に数万円台の買取が殆どです。若手洋画家の台頭や現代美術の高まりなどから物故洋画家は厳しい状況に立たされています。非常に厳しい世界です。
作品を飾っていない状況や将来的に手放す予定がある方は早めに売却の検討をした方が良いかもしれません。

西村計雄の鑑定や額縁について

現時点で西村計雄の所定鑑定機関は設けられていません。そのため、現物を拝見させていただき真贋の判断をさせていただきます。西村計雄の特徴の一つに『YATAYA製の額』があります。高級な額縁メーカーのひとつで、西村計雄の場合は白を基調とした額縁が多い印象です。額縁も鑑賞する上で重要な要素となるため、キズや汚れが無いほうが良いでしょう。専門家の立場からしっかりと査定させていただくため、ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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西村計雄の代表作品

パリ郊外
■パリ郊外(油絵)
石北峠
■石北峠(油絵)
買取金額は5万円となります。
野の花
■野の花(油絵)

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