西村龍介の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

西村龍介
1920年〜2005年 物故作家。
山口県小野田市生まれ。小野田尋常小学校を経て、1935年に山口市立大殿尋常高等小学校を卒業する。在学中に両親と死別する。1936年に上京し、38年に日本美術学校日本画科に入学する。太田聴雨、川崎小虎らに学び、またデッサンを洋画家の林武に学ぶ。1941年に同行を卒業と同時に出征する。1945年に特攻隊員として沖縄戦へと向かう途中に終戦を迎え、郷里山口市に復員する。1946年に山口市の百貨店で初めての個展を開催して日本画を展示する。1949年に京都市立美術専門学校研究科に入学する。翌年同校を中途退学し再度上京する。企業の博覧会の背景画などを描いて生計を立てつつ画家を志し、制作の準備に時間がかかる日本画から油彩画へ転向して龍介と名乗る。
1954年に二科展に「河岸」で初入選する。1957年に二科会会友となる。1959年サロン・ド・コンパレゾン展に招待出品する。翌年に二科会会員となる。1964年2月に渡欧しフランス、スペイン、イタリア、ベルギーを旅行して7月に帰国する。この旅でその後の主題となる古城、聖堂、ヴェネツィア風景などと出会う。以後、71年より82年まで毎年渡欧する。2000年に二科会を退会する。

買取ポイント

西村龍介の作風

西村龍介といえば、<古城>を題材にした<点描作家>です。
洋画家・中根寛と同じく西村龍介も点描画の作家として知られており、日本での第一人者といえるでしょう。点描画自体は後期印象派の「ジョルジュ・スーラ」が創始者ではないでしょうか。点描とは絵具をパレットの上で混ぜず小さな点でキャンバスの上に並べる方法です。これにより、絵具を混ぜて色が暗くなってしまうことを防ぎながら、視覚的には筆触どうしの色が混ざって見えるという効果が得られ、油絵とは思えない柔らかさを表現し、鑑賞者を心地よくさせます。淡い色合いを多用し、通常の絵画技法では表現するのが難しい光を難なく表しています。

西村龍介の現在の評価と価値

20年前の相場と比べると下がっている印象ですが、現在も人気が高い作家のひとりです。
高価買取のポイントは<古城+湖>でしょう。
西洋の古城を多く描いている作家で、古城の手前に湖が描かれていると評価が高くなります。査定の際には古城と湖との相性は抜群です。西村龍介の作品では、上記モチーフが最も高い評価を出せます。一方、古城を描いてない、点描ではない作品は厳しい買取金額になるかもしれません。構図や制作年なども重要になるため、しっかりと査定させていただきます。

西村龍介の価格や鑑定について

西村龍介の買取価格は10万円〜50万円がボリュームゾーンとなります。上記で述べたように図柄・表現方法・サイズを考慮して具体的な金額をご提案させていただきます。

油絵作品は湿気等によりワレやカビがでる場合があります。絵画などの美術品はダメージの有無で評価が変わるため、現物の確認後に最終的な判断させていただきます。
現在、所定鑑定機関は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>になりますが、鑑定書が無くても買取は可能です。お気軽にご相談ください。

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西村龍介の作品

城
■城(油絵)
上空から見下ろした構図です。
水辺の城
■水辺の城(油絵)
最もよく見かける構図ではないでしょうか。
湖畔の静日
■湖畔の静日(版画)
リトグラフで制作された作品です。

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