清水登之作品の買取・査定相場と最新の買取価格を公開
日本
清水登之
シミズ トシ
買取相場
| 種類 | モチーフ | 買取相場 |
|---|---|---|
| 油絵 | 風景など | 数万円~10万円以上も |
| デッサン | 風景など | 数千円~1万円以上も |
※掲載時の相場のため、最新の買取価格はお問い合わせください.
※内容により取り扱いが難しいケースもございます.
評価の高い作品の特徴
清水登之は、日本近代洋画を代表する画家の一人であり、渡米後にニューヨークを拠点として国際的に活躍したことで知られています。都市風景や人物、港湾風景などを題材に、力強い筆致と独特の色彩感覚による作品を数多く残しました。
近年は日本近代美術の再評価に伴い、市場でも注目が高まっている作家です。作品の種類や制作年代、サイズ、保存状態によって買取価格は変動します。具体的に見ていきましょう。
油絵
風景をモチーフとした油絵作品の買取価格は、数万~10万円以上が目安です。
清水登之の油彩作品は、市街地や港、異国情緒あふれる風景を描いたものが多く、近代洋画ならではの自由な筆致と豊かな色彩表現が魅力です。
油彩作品は、キャンバスのたるみや絵具の剥落、ひび割れ、退色などが査定額に影響します。共シールや展覧会図録、鑑定資料などが残っている場合は査定面で有利です。
デッサン
風景をモチーフとしたデッサン作品の買取価格は、数千円~1万円以上が目安です。
デッサン作品は油彩作品に比べると価格帯は抑えられますが、清水登之の観察力や構成力を感じられる作品として評価されています。風景や街並みを描いた作品のほか、習作的な作品も市場に見られます。
特にサインが明確に確認できる作品や、制作年代が古く資料的価値のある作品は評価が高くなる傾向があります。また、紙作品のためシミやヤケ、折れ、波打ちなどのダメージは査定額に影響します。
清水登之は、日本と海外の双方で活動した近代洋画家として美術史上重要な存在です。特に油彩作品はコレクターからの需要も高く、保存状態や来歴によっては相場以上の査定となることもあります。
清水登之の評価ポイント
アメリカ滞在期の作品や、作家の個性が色濃く表れた作品は高く評価される傾向があります。また、大型作品や来歴の明確な作品、展覧会出品歴のある作品は査定額が上昇する場合があります。保存状態が良好で、清水登之らしい力強い表現が感じられる作品は相場を上回る評価となることもあります。
清水登之の魅力を深掘り
清水登之
シミズ トシ
1887年~1945年 物故作家。
清水登之は、1887年に栃木県で生まれた洋画家である。若くして渡米し、シアトルで働きながら絵画を学び、その後ニューヨークへ移ってアート・スチューデンツ・リーグで研鑽を積んだ。都市の活気や移民社会を題材とした作品を手がけ、国際的な視野を養った。
1920年代にはパリへ渡り、藤田嗣治や海老原喜之助ら在欧日本人画家と交流しながら制作を続け、サロン・ドートンヌへの入選を果たした。1927年の帰国後は東京を拠点に活動し、1930年には《地に憩ふ》で二科賞を受賞。さらに独立美術協会の創立にも参加し、日本洋画界の発展に貢献した。力強い描写と国際感覚を備えた作風で知られる一方、戦時中は従軍画家として多くの戦争画を制作した。晩年は郷里へ疎開したが、終戦直後の1945年に死去。

清水登之の作風
清水登之は、アメリカやフランスでの長い制作活動を通じて、独自の表現を築いた洋画家です。労働者や農民、市井の人々の日常を主要なモチーフとし、生活に根差した人間の力強さや温かさを描き続けました。作風は、素朴で親しみやすい造形と大胆なデフォルメが特徴で、人物や風景を伸びやかな筆致によって表現しています。また、茶色や灰色、深い緑などの落ち着いた色調を基調とし、重厚なマティエールによって画面に豊かな存在感を与えました。写実にとらわれず、対象の生命力や人間味を重視した表現は、素朴派にも通じる魅力を持ち、温もりと骨太さが共存する独特の世界観を生み出しています。