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2020年06月19日 [陶磁器 骨董 買取]

人間国宝(重要無形文化財)とは?|陶芸作家の気になる市場評価を紹介

人間国宝

★はじめに
【人間国宝】という言葉、皆さん1度は耳にしたことがあると思います。
字から見て大変名誉なことであることは確かそうですが、深い意味をご存じでない方も多いのではないでしょうか。私自身もこの業界に入るまではあまり理解出来ていませんでした。
美術品買取業者目線で、人間国宝の作品は高く売れるのか?という内容にも少し恐れ多くはありますが触れながら、まとめていきます。


★人間国宝とは
有名なまとめサイト、Wikipediaで人間国宝の意味を調べてみました。
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人間国宝(にんげんこくほう)は、日本の文化財保護法第71条第2項に基づき同国の文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者として各個認定された人物を指す通称である。文化財保護法には「人間国宝」という文言はないが、重要無形文化財の各個認定の保持者を指して人間国宝と呼ぶ通称が広く用いられている。
--------------------------------------------------Wikipediaより引用(2020年6月17現在)

つまり【人間国宝】とは、文部科学大臣が重要と認めた素晴らしい技術など(重要無形文化財)を保持している方々のことです。重要[無形]文化財の対象には具体的に、芸能(演劇・音楽など)や工芸(陶芸・染織・漆芸・金工・刀剣・人形・木竹工・諸工芸・和紙)があります。
認定される基準は「作品を作る凄い技!」といったことに限らず、例えば一度は絶えてしまった[窯元]を復活させたことを称え、人間国宝となるようなケースもあるようです。


💡より理解を深めるために補足を・・・

【重要[無形]文化財】と聞くと少し聞き慣れませんが、では【重要文化財】は如何でしょうか?
重要文化財とは、文部科学大臣が指定した歴史・芸術上価値の高い[有形]のもの(建物・美術工芸品・考古資料・歴史資料)を指します。具体例としては、東京の「日本橋」、長野県の「松本城」などがあります。
[無形]文化財も[有形]文化財も、指定するのは[文部科学大臣]です。貴重な文化を保護する事も、このような制度が出来た目的の1つだそうです。


★人間国宝の方の作品の評価(陶芸分野)−認定された時代によって異なる評価
認められる内容が本当に様々な人間国宝、弊社では特に【陶芸】分野の人間国宝作家作品を取り扱うことが多いです。そのため、今回は陶芸分野の人間国宝作家作品に焦点を当て、市場に出回った際の評価などもご紹介します。

人間国宝に認定されると、その作家の作品は一般的に市場評価が上昇すると言われています。
但し、一昔前に認定された作家と、近年認定された作家とではマーケットの反応が若干異なりますので、市場価値とご売却への影響を時期別にまとめてみました。

〜バブル期に認定された作家作品〜
バブル期は美術品全般が、現在では考えられないほど高額で取引されていました。純粋に芸術作品を好んで購入される方が多かったことは勿論、ゴルフ会員権などと同様に[資産]として購入される方も多く、結果的に瞬く間に市場価格が上昇しました。
最初は一流と呼ばれる作家だけが人気でしたが、その内中堅・若手作家にも購入希望者が流れていき、全体的に美術業界が盛り上がっていました。

そのような時代背景があり、そこに更に【人間国宝】の肩書を得た作家は、価格が大きく上昇しました。将来への期待値と[人間国宝に認定された作家]という安心感が大きな理由でしょう。

〜現代に認定された作家作品〜
現代は経済状況や住環境の変化により、陶芸作品への需要が減っている印象です。
現在のコレクターは作家の実績や評価だけで判断せず[作品の出来栄え]を重視しており、昔と比べて購入までの判断はシビアになっている印象です。
現在も勿論人間国宝に認定されることは非常に名誉なことですが、バブル期と比較し美術品を購入する方の総数が落ち着いている今、市場価値にダイレクトに反映するかというと、難しい時代になってきた印象です。


★人間国宝=高額とは限らない

名誉と価格が比例しない良い例かもしれません。人間国宝に認定されると世間からの認知度は格段に上がりますが、市場価格に影響するには実際に購入する層が増える必要があります。人間国宝の作品を蒐集している方が多ければ需要が高まり、販売価格が上昇していきますが、コレクターの購買基準がすべて同じとは限りません。人間国宝に認定された事は【確かな技術を有していて、日本国が保護すべきと判断した文化】ですが、コレクターが作品を購入する理由は多岐にわたっているため、決定的な購入理由とはいきません。

そのため、伝統や技術を評価した人間国宝と、マーケットの反応は分けて考えた方が良いと思います。実際に人間国宝に認定されていない作家でもデザイン性や技術力の高さから非常に高価な金額で動いている陶芸家もいます。

市場においては人間国宝という名誉は認知度を高めるには良いですが、市場での成功を確約するものではありません。

★まとめ
陶芸のジャンルだけで見ても、過去約40名の作家(既に亡くなった作家も含む)が人間国宝に認定されています。作品の買取価格は作家によって大きく異なり、非常に高値で売買される作家もいれば、残念ながら低い価格帯の作家も居ます。
人間国宝に認定される事はマーケットでの成功を確約するものではなく、あくまでも日本国において保護すべき重要な文化というものです。

買取価格を決める際は市場動向が重要なポイントとなるため、現在の価値が気になる方は一度ご相談ください。



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