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2020年04月20日 [買取のポイント]

絵画・美術品買取の汚れやダメージの判断について

買取のポイント

はじめに



美術品を売却する方の多くは初めてではないでしょうか。例えば衣類、本、貴金属、ブランド品は美術品と比べて需要数や売却先が圧倒的に多いので、定期的に売買されている方が多いと思います。しかしながら、美術品は代替わり(相続や終活など)のタイミングでまとめて売却される方が多く、何度も売買する方は少ないです。何事も始めてよりも2回目、3回目の方が上手にできます。ここでは1回目でも上手に売却できるために「作品ダメージ」の考え方を紹介させていただきます。
なぜ、売却の際に作品ダメージが重要になるか?美術品は20年〜30年ほど所有している事が多いので、経年劣化によるダメージとは切っても切れない関係です。作品を買い取った業者は次のお客様へ売却しますが、ダメージがある作品よりも無い作品の方が販売価格は高くなります。作品を買取する時は慎重に確認する点なのです。
ダメージについての知識があることによって、正しい金額で売却できる可能性が高くなります。

ダメージとは?売却に与える影響について



美術品の「ダメージ」とはどのよう状態をイメージするでしょうか?
例えば絵画作品の額縁が欠けている、作品を保護するガラスが割れているなどは想像しやすいと思います。しかしながら、作品自体のダメージは思い浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。陶磁器や西洋アンティークなどまで見るときりがありませんので、絵画(油絵版画)作品に限定して紹介させていただきます。

まずは「油絵」作品です。キャンバスに油彩で描かれている作品が多く、最も問合せいただくジャンルです。代表的なダメージは絵の具の「ワレ」と「縮み」です。どちらも温度や湿度による絵の具の収縮で発生するもので数年〜10年、20年という期間で徐々に発生します。

ワレは下記の画像のように、直線的な絵の具のひび割れが特徴的です。表面にハッキリと出ているワレもあれば、絵の具の下地だけ割れていて判別がつきにくいワレもあります。

ワレ画像

縮みはワレと同様に絵の具が割れている現象ですが、見え方が異なります。ミミズが這ったような曲線的なひび割れが特徴です。

縮み画像

「ワレ」や「縮み」と同じ発生原因として「カビ」があります。その名の通り絵の具からカビが発生し、主に白カビと黒カビが存在します。白カビは胞子上のカビで濡れた綿棒などで取ることもできますが、黒カビは絵の具の内部まで浸透して黒くなっているので簡単には取れません。白カビは取れる可能性があり、黒カビは取れない可能性が高く、査定に影響します。

カビ画像

次は「版画」です。
美術品と呼ばれる版画作品はシルクスクリーン・リトグラフ・銅版(エッチング・アクアチント等)・ジークレーなどの技法を使用し、作家の直筆サインと限定部数(エディション)があるものを指します。例外はありますが全体の8〜9割は上記様式となります。
版画で注意すべきダメージは「シミ」と「退色」と「波うち」です。順番に紹介させていただきます。

版画の多くは土台が【紙】です。サインと限定部数は絵を摺っていない白い余白部分に書かれ、この余白部分にシミがでている事があります。

シミ イメージ
シミ マージン

次は「退色」です。退色とは摺っている色が太陽や照明等により色あせる現象を言います。画集を発行している作品は現物と比べて判断させていただきます。
下記の画像を見てもらうと分かりますが一目瞭然ですね。

画集
画集での色合いです

作品
実際の作品です

「波うち」とは紙のたるみです。紙がたるんでいるのは湿気を吸収している環境下におかれていた事になるので、シミ等のダメージが出ている可能性ありです。シミ等の強いダメージがでる前段階と言えます。

波うち

厳選してダメージの一部を紹介させていただきました。今後売却を予定している方は自身の作品を確認しても良いかもしれません。
ダメージの程度によって評価額が下がりますが、程度によりますので一概に言えません。鑑賞に与える影響が大きいほど評価額が下がります。例えば、油絵作品のキャンバスが破れていると鑑賞に与える影響はかなり大きいです。こういった状態ですと通常価格の1割〜2割ほどになってしまうケースもあります。一方、額に小さな傷がある程度でしたら簡単に治せますので評価額に影響しません。
また、「ダメージが出ているのが当然」という美術品もあります。19世紀絵画と呼ばれ、制作されてから100年以上経過している作品は軽度のダメージは発生しているのが当然という認識ですので、酷いダメージ以外は評価に影響を与えません。このような例外もあります。

ダメージの取り扱いは業者によって異なる理由



簡単に油絵と版画のダメージの種類を見てきましたが、ダメージは買取価格に影響を与えます。ただ、ダメージにも修復できるものもあります。注意すべき点はダメージが発生している時点で画一的に買取金額を下げる業者です。

例えば50万円で買取できる版画作品があったとします。納戸に長い間置いていたそうで、全体にシミが出ています。修復が出きることを知らない業者は、「シミが出ているためB級品扱いとなるので半額の25万円が買取金額です。」となります。
一方、修復が出きることを知っている業者だと、「修復代に5万円かかります。なので、45万円の買取金額です。」となります。
ダメージによって修復できる事を知っているかどうかで20万円違ってくるケースもあります。ただ、買取金額よりも修復代の方が高くつく場合はあえて直さずそのまま売却する事もありますので、上記の例はある程度買取金額が高い作品に限定されます。

以上の事を考慮すると電話等の見積もり段階の金額で評価するのではなく、実際に見てもらってからの金額で判断しないと、知らないところで損失が発生している可能性があります。十分な知識を有している業者を探す必要があります。

ダメージがある作品はどこで売るのが良いか?



少し前までは「モノ」を売る時は質屋さんか買取専門店へ依頼するのが普通でしたが、近年はヤフオクやメルカリなどのインターネット上で直接個人同士のやり取りが可能となりました。しかしながら、美術品の個人間やり取りはリスクが伴うためインターネットオークション(ヤフオクなど)では難しいとされています。

その理由は「作品コンディションの説明」です。
個人間でやりとりする上でも商品の正しいコンディションを相手に伝えないと適正な評価を受けることができません。ノークレーム・ノーリターンで金額よりも処分することを重要視している方は必要ないかもしれませんが、適正な価格で売却したいと思っている方は商品の状態を正確に説明する必要があります。商品説明に不備があるとクレームのもとになってしまいますが、美術品のダメージについては判断が難しいケースが多いです。
オークション形式なので結果的に売れるメリットもあれば、後々のクレームにつながるリスクがある事も頭に入れておくべきでしょう。

美術品全般の売却に関しては専門家に任せるのがおススメです!専門家といっても美術品専門買取業者・美術品オークション会社・ギャラリーなど様々ですので、売先のメリット・デメリットをコチラにまとめました。よろしければ参考にして下さい。

まとめ



絵画のダメージを中心に述べてきました、陶磁器・茶道具・西洋アンティーク・骨董なども同じような認識です。買取金額は「作家の市場評価」、「モチーフの良し悪し」、「サイズ」で決定されます。その後、ダメージの程度によって評価は減点方式で下がります。その評価の下げ幅も知識や経験によって、業者により異なります。
当社では作品のダメージによって適切な判断をさせていただき、お客様により高い買取価格をご提案できるように努めています。買取金額をご提案させていただく際は、きちんとした理由をご説明させていただきます。
【電話】、【LINE】、【メール】で査定受付しておりますので、お気軽に当店 東京の美術品買取専門店獏 へご相談ください。

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