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絵画・美術品は資産に成り得るのか?換金性やリセール価格について

資産と投資

はじめに

絵画・美術品には様々な役割があります。美術品には過去の歴史を紐解く教科書であり、日常生活を豊かにさせる魔法であり、代々引き継ぐ事ができる資産としての役割もあります。ただ、すべての美術品が上記要件を備えているわけではなく時代や場所によって評価は様々です。歴史に埋もれてしまった作家、人々の感性を豊かにさせない作品、換金性がない商品は表舞台から姿を消していきます。

当社は絵画・美術品の買取を行っています。10年以上美術業界に従事している立場から『美術品は資産』として成立するポイントと値崩れしにくいポイントを紹介させていただきます。

すべての美術品は資産として成立するのか?

美術品に対して抱いているイメージは、金やプラチナなどと同様に資産のように捉えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
資産として成立するためには【その作品が比較的簡単に現金化できるかどうか】だと考えられます。金やプラチナは相場の上下はありますが容易に換金可能で、無価値になる可能性も低いです。しかし、美術品は作家・作品によっては期待した金額で換金できないケースや、換金すらできないケースもあります。

バブル期の一部作家などはいい例ではないでしょうか。
買取を行っている中で、バブル期に「将来必ず値段が上がる」などの営業セールスで購入したお客様にしばしば出合います。
バブル崩壊後を知っている立場からすると、そんな甘い話はないと分かりますが、その時代を生きていた人は疑わなかったと思います。異常なまでの不動産価格上昇は、人々の期待を煽り実体経済に則さないほど表面上の数字が膨らませました。その結果、人々は投資先を求めてゴルフ会員権や美術品などに辿り着き、今とは考えられない価格で売買されていました。適正価格で売買されていない作品は軒並み市場価格が下落して、作家によっては100分の1にまで下がっています。

1円でも換金できれば資産として成立できますが、購入金額の1%未満ですと資産性が高いとは言えないです。

美術品を購入する際は、個人の嗜好や予算で決めることが多いと思いますが、換金性を考慮するのであれば、ある程度の資産に成り得る作品かどうかを見極める必要があります。
美術品の値段はあってないようなもので、欲しいと思ってしまったらどれだけ高くても適正価格というのは暴論で、市場価格からかけ離れた値段設定をしている場合は淘汰されるべきですので信頼できる販売店を探すのが大事です。

美術品の価値は大きく分けて3つ

少し話が逸れますが美術品を構成する価値は「趣味としての価値」、「所有する価値」、「資産としての価値」の3つと考えています。

@ 趣味としての価値とは個人的な嗜好です。この作品が好きだ、この作品を飾ると気分が上がる、この作家を応援したい、などの個人的な感情を与えてくれる価値です。美術館・博物館での鑑賞もここに含まれます。
A 所有する価値とは自己満足と社会的な影響です。その作家・作品を購入して手元に置きたいという欲求と、その美術品を所有することで得られる社会的な評価です。ある作品を所有することにより交友関係が広がり、他社からの評価が高まることに対する価値です。
B 資産としての価値とは換金性です。このブログでの重要なテーマで、作品を売却した時に現金化可能かどうかです。購入金額よりも高くなるという考えではなく、現金化できるかどうかです。100万円で購入した作品を売却する際に1万円でも200万円でも換金できれば資産として成立します。

どれかの価値が購入者の目的を満たしていれば購入の決め手になりますが、3つの価値がバランスよく高い作品に出合えることは幸せだと思います。

転売行動からみる美術品の資産性

インターネットオークションやフリマサイトが成熟したことにより転売行為を見かける機会が増え、最近ではマスクの高額転売が社会問題になりました。小売価格よりも高い金額で売れる可能性があるものは何でも転売屋の商品となります。市場原理と言ってしまえばそれまでですが、需要が供給を上回った際に発生します。

美術業界でも現代美術と呼ばれるジャンルでは作家によって転売の対象となり、購入してすぐにアートオークションなどに出品されるケースがあります。アパレルやゲームなどに比べて市場規模が大きくないので簡単に換金は出来ないですが、1点あたりの単価が高いので利益を得やすいです。ただ、急激に上がるものは急激に下がる傾向があるのでタイミングを間違えると残念な買い物になってしまうでしょう。


結局、換金性が高い美術品とは?

基本的に美術品は短期的に消費されるものではなく、適切な環境を整えれば数十年経過してもダメージはでません。作品によっては何代も引き継ぐ事も可能です。
美術品の性質上、長い年月をかけて価値が定まり、ちょっとしたきっかけで急激に上昇します。もちろん例外はありますが、数十年先の事を予想することは美術業界に従事する立場の人間も困難です。

では、どのような作品が良いか?
絵画作品は基本的に作家の評価で価格が決定します。その評価はコレクターの数や資金力で決まってきますが、コレクター個人のデータなんて分かるはずがありません。

なので、一つの指針として、『美術品買取業者が探している作品』を選べば、ある程度価値があるかどうか判別できます。美術品買取業者が探している作品はコレクターが求めているものであり、買取金額が高ければそれだけ評価されている事になります。なので、気になる作家がいれば『作家名+買取』と検索してみてください。検索に該当する買取業者が多いほど需要が高いと読み取れます。

しかしながら、買取業者が探している作品という事は『既に評価が定まっている』と読み取れますので、高い換金性は期待できますが、購入する際の価格も高いケースが多く、購入金額より高い金額で売却できる例は少ないです。

購入した金額の何倍で売れるケースは「まだ評価されていない若手作家」か「資産として抜群の信頼性と安全性があるゴッホやピカソなどの超高額作品」です。
後者は購入金額が数億円以上なので割愛させていただきますが、2000年前に比べると多くの作家は値上がりしています。

一方、まだ評価されていない若手作家は可能性の塊です。例えば現代芸術家・草間彌生は日本を代表する世界的なアーティストで、彼女が描いた油彩は数千万円〜数億円単位で取引されています。現在3,000万円ほどで取引されている作品も1990年代では100万円以下で購入できました。このように非常に夢がある話ですが、確立としては1000分の1以下ではないでしょうか。若手作家の価格予想は難しく、結果が出るまで数年単位ではなく数十年単位という事も頭に入れておくべきでしょう。

最終的には好き嫌いで作家を何人か選び、ネットの情報と専門家のアドバイスを考慮して選ぶことがベターではないかと思います。美術品は資産に成り得ますが、投資の対象として高い対価を期待するのは難しいでしょう。


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