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絵画における為書・献辞について|売却時の影響

為書

★はじめに

飲食店に芸能人のサインが貼られているのを見たことがあるでしょうか。観光地に行くと壁一面、サインだらけ!といったお店もありますね。
中には『〇〇食堂さんへ いつも応援ありがとうございます』といったように、送り先へオリジナルの言葉を書き添えたものがありますが、このような風習は美術品の世界にも古くから存在し、【為書(タメガキ)】【献辞(ケンジ)】と呼ばれています。
昔の作品の方がそれらをよく見かける印象ですが、今もなお残っている文化です。今回は【為書】【献辞】について詳しくご紹介します。


★【為書】【献辞】とは?
本章では【為書】【献辞】をそれぞれ詳しくご説明します。

【為書(タメガキ)】とは、額縁の裏等に書かれたプレゼントを贈る相手の名前、サインで言う『〇〇食堂さんへ』の部分です。
昔は今と比べ、絵画を贈答品として誰かにお渡しするということが多くありました。(具体的には新築祝いや定年退職祝いとしてなど)その際、『お渡しする相手の名前』、もしくは差出人名として『個人名』『企業名』などを書き添えていたようです。

最近だと、作品展などに作家が駐在し、作品購入者へその場で為書を書く ということも行われています。イルカの絵で有名な【ラッセン】もその一人です。かつて彼の展示会では、展示会開催期間中に本人が来日し、購入者には為書が付きますよ!という販売促進方法が取られていました。

一方【献辞(ケンジ)】とは、作品の制作者が恩人や助言者などへの感謝・敬意を表すために書く言葉です。
サインの例を用いるならば、『いつも応援ありがとうございます』の部分です。海外の作家の本を読むと、たまに「愛する妻にこの本を捧げます」といったフレーズがありますが、それもこれの一種です。
個人的に素敵な慣習だと思いますが、生憎日本国内の作家作品にはあまり見当たりません。たまに欧米作家の作品で見かけますが、非常に珍しいものです。


★為書・献辞はどこに書いてあるのか?
為書・献辞はそれぞれがどの辺りに書かれていることが多いのでしょうか。以下を参考に、お持ちの作品でも探してみてください。

為書の多くは[額縁の裏]に書かれています。稀に作品自体に書かれている場合もありますが、ほとんどが海外の作品です。
過去に見たことがあるケースでは、油絵ならキャンバスの裏、版画はマージン(サイン等を記載する余白部分)、水墨(ほぼ中国の作家)だとサイン付近、がありました。

献辞も[額縁の裏]に書かれていることが殆どで、作品自体に書かれているケースは版画のマージンにのみしか見たことがありません。


★作品を売却したい ― 為書・献辞の買取価格への影響
為書・献辞は、送られる側としては特別感があり、あった方が嬉しいという方が多いと思います。
但し、例えば『Aさんへ』と書かれた作品が『Bさん』の手に渡るとき、もしくはその仲介として我々のような美術品買取業者が買い取る場合、為書・献辞はどのように影響するのでしょうか。その判断のために重要となるのが、[それらが書かれている場所]です。

為書・献辞が[額縁の裏]に書かれている場合、
額縁は勿論重要ではあるものの、作品とは区別されたものであり替えが利くため、作品の価値が大きく下がることはありません。(文字を消して販売出来るケースもあります。)
一方[作品自体]に書かれている場合は、額縁裏の場合と比べ消すことが困難な場合が多く、作品の価値が下がる傾向にあります。

しかし、一部例外もあります。
基本的に作品に為書等が記載されていると評価は下がりますが、中国の水墨や書は例外的に影響しません。むしろ、為書が書かれている事は真作の根拠と考えられており、価値が上がることすらあります。更に、書かれている名前の知名度によっては付加価値として捉えられ、更に評価されるケースもあります。


★まとめ
為書や献辞が入っている作品は意外に多く、ご売却検討時に「こんな文字が入っているけどいいのかしら・・・」とご相談をいただくこともあります。
ご紹介した通り、額縁の裏に書かれていれば査定額に影響が出ないことが殆どです。また、作品自体に書かれている場合は評価が下がることも多いですが、程度により判断させていただきますので、一度お気軽にご相談ください。

為書や献辞以外にもイレギュラーな状態はたくさんあります。
それぞれの状態に合わせて最適なご提案をさせていただきます。ぜひ当社、「美術品買取専門店『獏』」へお問い合わせ下さい。


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