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絵画(油絵・日本画・版画等)の正しい保管方法|コンディションを保つコツ

骨董品の買取なら獏
保管

はじめに

絵画を所有されている方のお悩みの1つに[保管方法]があると思います。折角の綺麗な作品に、保管方法を誤ると シミ・退色・カビ などのダメージが発生してしまいます。これらは長い年月を経ていつの間にか出現するため、長期的な目で保管方法を工夫する必要があります。

当社は絵画・美術品の買取を行っており、日々様々なお客様から売却のご相談をいただきます。その際、よく伺うのが「カビが生えてしまったのだけど売却出来ますか?」といったダメージのお話です。お気に入りの作品にダメージが出てしまうのは悲しいですよね。また、買取価格も下がってしまうことが多いです。
折角の素敵な作品を最後まで気持ちよく楽しんでいただけるよう、今回は絵画・美術品を専門で扱う業者として、おすすめの作品保管方法をご紹介させていただきます。

ダメージの種類

保管方法を説明させていただく前に、まず 絵画によく起こるダメージにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
絵画の代表的なダメージは3つ、 【ワレ】【退色】【カビ】 です。
その言葉からイメージは湧くのではないかと思います。

〜ワレとは〜

ワレは、主に【油絵】に発生するダメージです。油絵の表面は立体感があることが特徴ですが、ワレとは、その表面がパックリと割れてしまう状態を指します。(下画像をご覧ください。)

ワレ ダメージ
また、ワレによく似たダメージで、【縮み】と呼ばれるものがあります。ワレは[直線的な絵の具のひび割れ]であるのに対し、縮みは[ミミズが這ったような曲線的なひび割れ]です。

縮み ダメージ

〜退色とは〜

退色は、主に【版画】に発生するダメージです。[摺りたての時と比べ、色が薄くなってしまった状態]を言います。
屋外に掲示される古い選挙ポスターは、太陽の光に晒され 色が薄くなってしまうことがあります。退色のイメージはそのような感じです。
退色しているかどうかは、画集(作品の画像が沢山載っている本)と比べることでよくわかります。ただ、色は長い時間をかけてゆっくりと薄くなるため、毎日その絵をご覧になっている場合は変化に気づきにくいものです。

〜カビとは〜

カビとは、主に【油絵】や【日本画】に発生するダメージです。その名の通り、[絵の具の表面にカビが生えている状態]を指します。カビと一言で言っても、胞子状の白カビ・シミのような黒カビ・赤カビ等、種類があります。
カビは水回りに発生するイメージが強いですが、実は絵画にも出てしまいます。作品の美観を損ねる、大きなダメージです。

カビ ダメージ

なぜダメージが発生するのか? ―絵画の大敵は『湿気』と『直射日光』!

ご紹介してきた【ワレ】【退色】【カビ】といったダメージ。
これらの原因となるのは、ずばり『湿気』と『直射日光』です。

『湿気』は【ワレ】や【カビ】の原因となります。作品を高温多湿の環境下に長時間置いておくことにより起こります。
両者の違いとしては、【ワレ】は湿気と乾燥を繰り返すことによって発生、【カビ】は湿気が絵の具の上に留まる事によって発生します。
日本の気候上やむを得ないことではありますが、出来るだけ風通しを良くし、防ぎたいものです。

『直射日光』は【退色】の原因となります。作品を太陽光にあたる場所で保管していると、瞬く間に色が褪せてしまいます。また、蛍光灯など人工的な光でも若干は退色すると言われていますが、飾っている以上は多少の光をあてる必要があるため、抜本的な対策は困難です。
「美術館でも光を当てているが、退色しないのか?」とお感じになった方もいらっしゃるかもしれません。退色とは、先述の通り主に【版画】に発生するダメージですが、美術館で展示されている版画の多くは、アクリル板を作品上に重ね、展示されています。これは何故か・・・このアクリル板が紫外線を防ぐ役割を持っているらしいのです。流石美術館、よく考えられていますね。

どうすればダメージを最小限に抑えられるのか

一般のご家庭では、美術館のように湿度・温度を一定に保ち続けることは困難です。実際に美術館のように全てを管理すると、とんでもない電気代を請求されてしまうことでしょう。

ご家庭で出来る、ダメージを防ぐためにお薦めの保管方法は、[生活圏に保管]しておくことです。
基本的にダメージが発生しやすい環境とは、我々人間が過ごしにくい環境です。上でご紹介したダメージの主な原因である『湿気』『直射日光』、それらが多くある場所で長時間過ごすのは、私達人間にとっても辛いですよね。絵画も人間が長時間過ごすことが困難な環境下ではダメージを蓄積します。よって、保管の際は使われがちな納戸ではなく、ご自身が長い時間を過ごすリビングや寝室の片隅に置いておくことをおすすめします。

作品を大量にお持ちの方は、割り切って[レンタル倉庫]を借りてしまうのも1つの手です。レンタル倉庫は店によりますが、湿度の調整がきちんとされているところもあります。将来的に売却する事を考えた際、「ダメージによって下がる金額」と「レンタル倉庫代」とを天秤にかけると、意外と借りてしまった方がお得かもしれません。

また、作品だけでなく、額縁も汚れが付きやすい部分です。額縁は基本的に乾拭きで、ほこりを取る程度でよいでしょう。ほこりも長期間ため続けると額縁にこびりついて取れなくなるため、定期的に軽いお掃除を行ってください。また、煙草を日常的に吸っている方はヤニが付いてしまうため、水拭きを追加で行うのもいいかもしれません。(額縁の素材によって水拭きしていいか否かご判断をお願い致します。)

番外編;物理的なダメージも注意

今までは湿気などの目に見えない環境によるダメージをご紹介しましたが、最も注意が必要なのは[物理的なダメージ]かもしれません。地震などで額縁が破損し、結果的に絵が描かれている部分に傷が付いてしまうケースも聞いたことがあり、そのように作品自体に傷が付いてしまうと著しく評価が下がってしまいます。どのように保管していてもこのようなリスクは有り得ますが、出来るだけ安全な場所に落下防止に注意して飾るなど、高価な作品は特に対策を練る必要があるでしょう。

まとめ ―コンディションを保つと、売却時にメリット大

今回は絵画の主なダメージとおすすめの保管方法について紹介してきましたが、最も重要なのは「鑑賞する上での美しさを損なわない」ということです。作品から離れて見れば気づかない程の小さなダメージも、有る以上あまり気持ちが良いことではなく、手放す際の評価が下がってしまいます。逆にダメージがほぼ無く良いコンディションであれば、作品は適正に評価され、高価売却の期待が高まります。
既にダメージが出てしまっている場合に買取業者はどのように対応するか?については、別のブログでまとめていますので、もしご興味あれば是非ご覧ください。

絵画作品の売却以外に、保管方法などのアドバイスも可能です。作品の売却に関わることでしたら広く親身に対応させていただきたいと思います。是非当社「東京の美術品買取専門店 獏」へ、お気軽にご相談ください。

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