日本国内で流通しているのは、主に油絵と版画となります。順に見ていきましょう。
油絵
キャンバス又はボードに油絵の具で描かれた作品が多い印象で、モノによっては100年以上経過しています。過去に出合った作品は何かしらのダメージが出ていますので、致命的なダメージ以外はそこまで評価額は下がりません。多少の痛みは許容範囲内です。
アール・デコの時代に生きた作家らしく、華やかな作風が高い評価を得ています。
現在、所定鑑定人はいませんので現物を見て判断させていただきます。
版画
エッチングで制作されている作品が殆どです。油絵と異なりエッチングの特性を生かしたシャープな表現様式で女性の妖艶さを引き出しています。画面の多くを黒と白で構成された作品もありイカールの二面性に驚かされます。
買取金額は数万円台の作品が多く、一部の人気作品のみ10万円以上の評価となります。
油絵作品と同様にダメージが出ているものが多いですが、版画に関しては若干厳しく判断し、評価額に反映していきます。
ルイ・イカールの評価ポイント
買取価格に関しては<女性と犬>が高額査定のポイントです。油絵と版画に共通する部分ですが、女性と犬が描かれていると高価買取しやすいです。
ルイ・イカールの版画作品の特徴とは?
イカールの版画作品の大きな特徴が<限定部数の記載が無い>事です。すべての作品ではありませんが、殆どの作品に記載されていません。現代版画の多くは【直筆サイン+限定部数】を記載することにより作品のクオリティと権威性を担保させます。しかし、イカールが活動した時代(1900年代前半)には限定部数を記載する概念は薄く、作家によってはサインも記入されていませんでした。その為、限定部数が無いからといって評価が下がることはありません。
たまにサインが鉛筆ではなく印刷されている作品があるため、注意が必要です。サインが印刷の場合はポスターのような扱いになり、値段のご提示ができかねます。