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2020年01月07日 [絵画 買取]

油絵に見える印刷は<工芸>と呼ぶ!換金性は低い!?

額縁
日々様々なお問い合わせをいただく中で、<工芸>の売却相談を受けます。
結論から申し上げますと、殆どの工芸は換金性が乏しく、取扱い自体が難しいことが多いです。では、工芸とはどのような作品か見ていきましょう。

工芸とは、油絵と同じ額縁に入れて作品の表面に凹凸感を出した<油絵風の印刷物>を言います。一般的に工芸と呼ばれるものは地域の伝統工芸品などを指しますが、絵画に関しては意味が違ってきます。なので、油絵に似せて造っていますので、相続やプレゼント等で取得すると判断がつきにくいでしょう。美術業界に身を置いている立場の人でしたら判別は容易ですが、見慣れていない方は油絵と工芸を区別するのは難しいかと思いますので、見分けるポイントを3つ紹介させていただきます。

1つ目は描かれている作品の裏側を見ると<工芸>若しくは<印刷>というシールが貼ってある事があります。シールが無かったとしても油絵作家はキャンバスの裏にサインやタイトルを記す事が多いので何も記載が無いのは工芸の可能性があります。
ただ、作品を額から取り出す必要があるため少し面倒かもしれません。

2つ目は工芸の凹凸感は絵の凹凸感と合っておらず不自然な見え方になります。
これは少し難しいかもしれませんが、よく見ると違和感を覚えるかと思います。

3つ目は有名すぎる作家だと工芸の可能性ありです。ゴッホやルノアールなどの世界的な作家は、需要の兼ね合いから安価な工芸作品を作りインテリアとして売っています。本物は高額なので、雰囲気だけ楽しむというコンセプトで造られているそうです。美術館など行くと併設されたショップに飾っている事が多いです。世界的な作家の油絵ですと数千万や数億は当たり前になりますので、贈答品などで頂くことは考えにくいのが理由です。

以上の事から判断させていただきますので、売却時や購入時の参考にしてください。

次は<なぜ換金性が無い>のか説明させていただきます。
作品の買取価格は需要と供給のバランスで決定します。この需要と供給のバランスは様々な要因が集まった結果で、株式のように市場があり日々価格は変動していきます。
なので、作品数に対して、購入したい人が多ければ多いほど市場価格は上昇していきます。反対に欲しい人が少なければ少ないほど市場価格は下落し、最終的にはゼロになります。以上の事を考慮すると、工芸作品は美術品ではなくインテリア目的で制作されているため、高級なポスターのような位置づけになり、作品数も数多く出回っており、希少性も低いです。美術品の買取をさせていただく立場として、工芸作品は需要が少なく価値づけすることが難しいという結論になります。一方で工芸でも作家の直筆サインがある、数量限定で造られている、証明がされている等の作品については、値段が付くこともあります。
同じ作家の作品でも制作目的や作家の作品への関与度により評価は大きく変わってきます。鑑賞するだけでしたら、それぞれの作品で楽しめますが売却となると異なる結果になりますので、参考にしてもらえたらと思います。


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