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額縁・額装ってなに?


額縁の歴史は?
まずは額縁の歴史を紐解いていきます。額縁は16世紀はじめにイタリアで原型がつくられ、17〜18世紀にフランスで大成します。その際に2つの機能が決定されました。1つは<作品を保護する役割>、2つめは<作品の一部又は延長線上の装飾>です。これらは後で述べますので、どのような形で日本に額縁が入ってきたか見てみましょう。

日本での額縁は?
現在、日本で見る額縁とはどのようなものが思い浮かぶでしょうか。美術館以外でもカフェや家具屋さんとかで額装されている作品(ポスターも含めて)はたくさんありますが記憶に残っている方は少ないのではないでしょうか。私自身も仕事柄日に何度も作品に触れますが、かなり特徴的な額縁しか思い出せません。絵画の内容は容易に思い浮かびますが、プロの立場から見ても額というものは補助的なものとして捉えてしまう場合が多です。

元々日本にも額縁はありました。欄間や屏風などに使われておりアクリルやガラスのような作品を保護するものはなく、書または絵がむき出しになっています。縁は細い木に漆で覆ったシンプルなものが多く、神社仏閣などで見かける機会があるのではないでしょうか。通称<和額>と呼ばれています。作品を覆うという意味では額縁といますが、掛軸に見られるように作品と一体化しており基本的には入れ替えできない構造です。

今日日常生活で出会うのは西洋から輸入された額縁がベースです。16世紀頃にヨーロッパから伝来したとされており、その際は祭壇画を持ってきた時の額縁でした。今日のように油彩や版画等に使われる額縁は明治以降と言われています。洋画の本場フランスへ学びに行った作家が額縁を入れる習慣に感化され、日本の職人たちに依頼し広まったそうです。

額は2つの役割あり
冒頭に述べましたが、1つは<作品を保護する役割>、2つめは<作品の一部又は延長線上の装飾>です。
まず<作品を保護する役割>についてですが、美術品を保護するための役割です。空気中の埃など経年劣化の原因になるもや物理的なダメージから美術品を保護するためアクリルやガラスで正面が保護されています。美術館など行くと気づくかもしれませんが、アクリルやガラスが入っていない作品もあります。それは保護よりも鑑賞者のためを思って外されている(最初から無かっただけかもしれませんが)のです。一枚フィルターを挟むことにより作品の見え方が違ってきますので、画面を隔てるものがない状態で直視できることは非常に幸せなことです。

次に<作品の一部又は延長線上の装飾>です。つまり美術品というのはキャンバスや紙などに描かれた作品のみではなく、額縁も含めた総合的に評価するという意味になります。本来、額縁は作品を保護することよりも装飾の意味合いが強いです。自分で作品を制作する人以外は額に入っていない状態を見る機会は殆ど無いのかなと思います。装飾面でかなり物足りなさを感じます。

額縁と額装の違いは?
今まで普通に使っていましたが、明確な違いがあります。額縁は物理的な名称で額装は額に入れる行為の事を指します。つまり、画材屋さんで売っている額の事を額縁といい、絵画作品に合わせて額を選び入れる行為を額装といいます。
額装は作家・ギャラリスト・コレクターの思いが詰まっているものになります。ちなみに額装という言葉を初めて公で使ったのは岡村多聞堂の創業者である岡村辰雄氏と言われています。

有名な額屋は?
先ほど挙げた岡村多聞堂の他に仁科一恵堂、大地堂など十万円以上の価格帯も多く、有名作家が使用しています。また作家によっては特定の額縁と決まっている場合もあり、違うと贋作と疑われる場合もあります。反対に上記のような額縁に入っていると真作かどうか判断する根拠の一つになります。有名な額縁屋さんは額裏に工房名を入れていますが、その工房名がニセモノだったものもありますので額装が重要であることが分かります。

結論、額も大事!
絵画と額の相性が悪いと本来の良さを感じることができません。答えは一つじゃなくて鑑賞者によって良さは変わってきます。気に入った作品をそのまま壁にかけて楽しむのもひとつですが、予備の額をもって入れ替えても良いかもしれませんね。版画作品は基本的にシートに合わせて特注なので入れ替えは難しいですが、油絵や日本画は規格が決まっているので変えやすいです。絵画を日本の四季に応じて入れ替える習慣はありますが、額縁まで変えて楽しむ方は少ないでしょう。手間とお金はかかってしまいますが、作品の印象が思ったより変わりますのでオススメの鑑賞方法です。

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